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ロマンス恵
2022年1月24日 21:17
わたしのパートナーは本の虫である。 何かに興味を持ったら図書館へ行き、その分野の棚の本すべてを読破する。 その後、広域で貸し出し可能な近隣の図書館と県立図書館へ行き、同じように棚を制覇する。 そんな好奇心旺盛のパートナーを、わたしはひそかに「教授」と読んでいる。 そんな教授が、50代も半ばにして大学生になった。 昔取り忘れた司書の免許を取るそうである。 教授が単位をほぼ取
2022年1月24日 21:57
教授がマラソン大会に出場するという。 教授とわたしは元ラン友である。 コロナ禍の中でも練習を続けてきた教授とは異なり、わたしは現在全く走っていない。 教授とのデートは「登る」か「歩く」である。 かつてはこれに「走る」が加わっていたのであるが、怠け者のわたしは断ってきたのだ。 さて、マラソン大会である。「応援ナビがある」と教授が言う。 どうやら応援に来て欲しいらしい。
2022年1月24日 22:07
十数年前、息子が陸上部に入部したのをきっかけに、わたしもダイエットを兼ねて走り出した。 超スロージョギングで、最初は河川敷を五百メートルくらい走ったところでへばったのではなかったか。 それが一キロ走れるようになり、二キロ走れるようになり、いつの間にか十キロの大会に出場し、ハーフマラソンも走れるようになっていた。 その頃にはもう、ランチームふたつ、山サークルふたつに所属しており、休日に
2022年1月30日 10:36
教授は朴念仁である。 休日をふたりで過ごすようになった最初の頃。教授は山登りの前にスナック菓子を食べるのだが、そのお菓子を教授はひとりで食べてしまう。 奢ってくれる男友だちや、「これおいしいよー」と分けてくれる女友だちしか知らなかったわたしは大いに驚いた。 さて、そんな時の対処法である。 まずは「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」。 幼い子がおもちゃを取り上げるようにお菓子を