NewJeansを支える英米のグラミー・エンジニアたち
新生K-Pop界の寵児、NewJeans。数多の音楽雑誌や評論家が取り上げてきたこのグループに関しては、もはや多くの説明は不要かもしれません。天才プロデューサー・ミンヒジン氏がイチからプロデュースを担当、韓国四大事務所のひとつ・HYBE傘下の事務所であるADORからデビューしたのが二年前のこと。それまでの女性K-Popアイドルの人気路線であったトラップやガールズクラッシュといった音楽ジャンルとは一線を画した、そのユニークな音楽性で話題を博しました。記事執筆当時(2024年5月)までに、のべ15曲(挿入曲、Edited及びRemixを除く)をリリースしてきた彼女たち。一曲一曲が確かなコンセプトに基づいて制作され、リスナーの心を掴んで離さない彼女たちの印象的なボーカルがそこにマッチすることで、グループの人気は揺るぎないものになってきました。
ではそのような人気の裏側では、どのような制作陣の存在があったのか。いちファンとして、今回は楽曲それぞれの「音楽エンジニア」に焦点を当ててみることを試みました。
1st EP 'New Jeans'
2022年8月1日リリース(Dolby Atmos / Stereo)
"Attention" / "Hype Boy" / "Cookie" / "Hurt" の4曲からなるアルバムから、その鮮烈なデビューは始まりました。
一聴するだけで、「それまで」のK-Popの音楽性との差別化を狙ったことが判然としますし、そこに数多くのリスナーが惹きつけられたということも頷けます。"Attention"における粘りのあるエレピ・ベースと、空間にミニマルに埋め込まれたキックが生み出すスピード感のある進行は、広々とした爽やかな印象を音楽に与えています。
"Attention"
Mixing Engineer: Tony Maserati, David K. Younghyun
Mastering Engineer: Mike Bozzi
"HypeBoy"
Mixing Engineer: Phil Tan
Mastering Engineer: Mike Bozzi
"Cookie"
Mixing Engineer: Jeon Bu Yeon
Mastering Engineer: Mike Bozzi
"Hurt”
Mixing Engineer: Jeon Bu Yeon
Mastering Engineer: Mike Bozzi
"Attention"
アルバムを飾る一曲目・”Attention”のミックスを担当したのは、グラミーエンジニア・Tony Maserati氏。80年代からWhitney HoustonやJames Brownらのアルバムを手がけ、以後BeyonćeやMariah Carey、Ariana Grande、Selena Gomezらのアルバムをミックスしてきた著名なエンジニアです。最近ではSamsungのCMにも出演しています。
NiziUのデビュー曲・"Make You Happy"のミックスも氏が手掛けました。
Maserati氏と共に"Attention"のミックスに参加したのはDavid K. Younghyun氏。2018年にBerklee College of MusicでMusic Engineeringを専攻、卒業後はロサンゼルスでMaserari氏のアシスタントエンジニアとしてキャリアを積み、これまでJ.Y.ParkやLE SSERAFIM、Selena Gomezらのアルバム曲のミックスを氏と共に担ってきました。韓国ではソウルにPRAUS Recordsをco-founderとして創設、米韓両国で精力的に活動している若手プロデューサーです。
Tony Maserati氏がミックスしたK-Pop作品
TWICE - Doughnut(Assistant: David K. Younghyun)
TWICE - The Feels (Assistant: David K. Younghyun)
TWICE - Feel Special (Assistant: David K. Younghyun)(TWICEは本人も認める大顧客で、かなり多くのアルバムに参加しています)
NiziU - Make You Happy (Assistant: David K. Younghyun)
J.Y. Park - When We Disco
LE SSERAFIM - Impurities (Assistant: David K. Younghyun)
NMIXX - DICE (Assistant: David K. Younghyun)
"Hype Boy"
ミキシングエンジニアはPhil Tan氏。Mariah CareyやRihanna、ATEEZなどのアルバムをこれまで担当、3度のグラミー賞受賞作品に携わってきたベテランエンジニアです。
10代の頃は何もやりたいことがなかったという氏。しかし「仕事になるとかは関係なく、何か面白いことをやりたかった」「音楽なら一日中聴いていられる」ということに気づき、キャリアをBerklee College of Musicへの入学でスタート……するはずでしたが、学費を支払うお金がないために断念。その頃はまだ創設されたばかりだったFull Sail UniversityのRecording Artsに入学します。
8ヶ月のコースを終えた卒業後は、NYやLAのスタジオに入りたかったというTan氏。しかし、いくら電話をかけても誰からも返事をもらえなかったそうです。結局、アトランタのスタジオで活動していたJon Marret氏の元にインターンシップで入って仕事を始めます。当初はいずれはお金をもらえることになるとは思ってもいなかった氏ですが、それでも彼がキャリアをスタートした90年代初頭はまだあまり音楽スタジオもなかったアトランタで、以後多くのミュージシャンと出会うことになります。
Phil Tan氏がミックスしたK-Pop作品
(G)I-DLE - I Want That
XG - Tippy Toes
BTS - Filter
Stray Kids - MIROH
"Cookie" & "Hurt"
両作品のミックスを担ったのはJeon Bu Yeon(전부연)氏。HYBE所属のミキシングエンジニアです。
これまで主にHYBE所属アーティストの作品を担当、Jung Kookや(G)I-DLE、LE SSERAFIMなどのアルバムに参加してきました。
ネット上では全く情報が見つからないエンジニアで、捗々しいことは何も分かりません。誰か詳しくご存知の方がいらっしゃればぜひご連絡ください……。
Jeon Bu Yeon(전부연)氏がミックスしたK-Pop作品
(G)I-DLE - LATATA
(G)I-DLE - LION
LE SSERAFIM - Bule Flame
LE SSERAFIM - The Great Mermaid
Mastering
アルバムのマスタリングを担当したのはMike Bozzi氏。Childish Gambinoの名曲 "This Is America"でグラミー賞を受賞、これまでKendrick LamarやMy Chemical Romance、Justin Bieberなどの著名アーティストのアルバムを手掛けてきた、ハリウッドを拠点に活躍するエンジニアです。
父親がラジオ番組のディレクターで、子供の頃はホッケーが大好きだったというBozzi氏。幼い頃から音楽業界のイロハを目にし、そのキャリアをGreek Theaterでの案内人、小売店のセールスマネージャー、そしてA&R Recordsでのインターンなど幅広い分野でスタートしました。1992年にはBernie Grundman Masteringに所属、代表のBernie Grundmanを含むマスタリングエンジニアの下でアシスタントとして修行した後、2015年にはスタジオの代表に就任しました。所属した当初の雇用形態はアルバイトで、毎日深夜にはスタジオの中にあった狭い部屋にこもり、延々とクオリティ・コントロールを担当していたそうです。氏は音楽大学に通ったことはなく、エンジニアリングは全てスタジオアシスタントの中で学んだと言います。(スタジオで職を見つけた当時は短大を3回中退していて後がない状況だったそうです。)家族を養う必要があったため、厳しいスケジュールの中を潜り抜けていた氏ですが、のちにそれも「とてもいい経験だった」と述懐しています。
Mike Bozzi氏が担当したK-Pop作品
Jung Kook - Seven(feat.Latto)
BIBI - Lowlife Princess
NewJeans 'OMG'
2023年1月2日リリース(Dolby Atmos / Stereo)
"OMG"、"Ditto"の2曲を収録。国内では"Ditto"が大ブレイクしたことが記憶に新しいです。
NewJeansと聞けばこの2曲を思い起こす人も多いはず。公開当初はそのMVの難解さが話題となり、さまざまな解釈がネット上に散見されました。リスナーの想像力をかき立てるユニークな展開が魅力ですが、楽曲も垂涎のクオリティ。こちらに、ボルチモアクラブとジャージークラブの融合が'OMG'であると解説をされている大変素晴らしい記事がありますので、ぜひご覧になってみてください。
"OMG"
Mixing Engineer: Phil Tan
Mastering Engineer: Dale Becker
"Ditto"
Mixing Engineer: Andrew Wupper
Mastering Engineer: Dale Becker
"OMG"
ミックスは前述のPhil Tan氏。AssistantとしてBill Zimmerson氏がクレジットされています。
"Ditto"
ミックスを担当したのはグラミーエンジニア・Andrew Wuepper氏。LAを拠点に活動するエンジニアで、これまで宇多田ヒカル、Jessica Simpson、Beyoncéらのアルバムにエンジニアとして参加、特にJustin Bieberのアルバムに長年携わっていることで知られます。
シアトルでグランジ(シアトルのロックミュージック)を聴きながら育ち、NirvanaやJimi Hendrixにインスパイアされ続けてきた氏は、子供の頃から将来はレコーディングエンジニアになろうと決めていたようです。Conservatory of Recording Arts and Sciencesを卒業後、当時世界で3本の指に入ると言われた名スタジオ・Larrabee Studiosに入ることを決心。レジュメを何度もスタジオに送るのですが、何度送っても返事がありません。それでもLarrabeeに所属したかった氏は、スタジオに50回レジュメを送りつけます。しかし、それでも返事は来ません。へこたれずも諦めかけていた51回目、ついにスタジオから面接の詳細を聞く返事が到着。喜び勇んでインターンとしてスタジオに入ることができた氏ですが、全く仕事をさせてもらえません。言われたままに半年ほどをスタジオの床磨きとトイレ掃除に費やし、なんとか注目してもらおうと頑張っていたある日のこと、どうしても落とすことができなかったスタジオの廊下の汚れをきれいに掃除することに成功します。その小さな成功がスタジオで注目を浴びるようになったきっかけだったそうです。
その後、ひょんなことから伝説的ミキシングエンジニア・Dave Pensado氏とJaycen Joshua氏のアシスタントを務め始めた氏はメキメキと実力を上げ、以後に敏腕プロデューサー・“Tricky” Stewart氏の元でミックスを担当、BeyonćeやRihanna、Katy Perry、Celine Dionに Michael Jacksonといったスーパースターのアルバムに携わることになります。
Andrew Wuepper氏がミックスしたK-Pop作品
一切発見できず…。HYBE所属アーティストのアルバムでも氏の名前を目にしたことはないので、NewJeansのミックスを担当したことはかなりレアなことだったのかもしれません。どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら教えていただけますと幸いです。
Mastering
アルバムのマスタリングを担当したのはDale Becker氏。これまで4度グラミー賞にノミネートされたアルバムを担当、父・Bernie Becker氏のもとでキャリアをスタートさせ、これまでSZAやDoja Cat、Chiris Brown、Macklemore、Billie Eilishらのアルバムのマスタリングを手掛けてきました。
Serban Ghenea氏やJohn Castelli氏らスターエンジニアとともに数多くの仕事をこなしてきたBecker氏は、2012年ごろからITBマスタリング(コンピューター上で完結するマスタリング)に本格的に取り組んできたと言います。というのも、前述したようなスターエンジニアがマスタリングに求めているのはアナログ機材でふんだんに色付けされ、別物になってしまったようなマスターではなく「ただより良いミックスになった」マスターであり、アナログ機材を通すために何時間もセッティングに時間を使うより「デジタルで完結した方がいい結果につながる」と感じたため、ITBマスタリングを中心に据えるようになったそうです。今でも必要な時はアナログ機材を使用しているということですが、「iZotopeやFabfilterの製品だけでもマスタリングしてみせる」というほどの自信と実績を積み上げています。さらに近年、自身のスタジオにはDolby Atmosへの対応を施し、結果としてより簡素化されたシンプルなスタジオになったと語っています。
(参考)
Dale Becker氏が担当したK-Pop作品
(G)I-DLE - I DO
APOKI (아뽀키) - Mood V5
Boy Story - Too Busy (Feat. Jackson Wang(王嘉尔))
"Zero"
2023年4月3日リリース(Dolby Atmos)
コカ・コーラ社との提携で製作されたシングルで、「コカコーラ マシッタ」(コカコーラは美味しい)のフレーズでサビに突入するユニークな一曲です。
前作同様に浮遊感のあるサウンドが特徴的で、ミニマルに構築されたシンセのリフレインとなぞるようなメロディが、まさにコーラのような中毒性を生み出しています。曲調が急転した直後に、かのフレーズが歌われることからも、あらゆる意味でうまく構築された楽曲といえます。
"Zero"
Mixing Engineer: Phil Tan
Mastering Engineer: Dale Becker
2nd EP 'Get Up'
2023年7月21日リリース(Dolby Atmos / Stereo)
待望の2nd EP。"The Powerpuff Girls"の25周年アニバーサリーとのコラボした"Super Shy"や、iPhone 15のCMソングとしての起用が目論まれた"ETA"など、NewJeansのスタイルを崩さない一貫したサウンドの元にカムバックしました。
制作にはこれまでNewJeansの楽曲のプロデュースを担ってきた250氏やPark Jin-su氏らに加え、シンガーソングライター・Erika de Casier氏を含むデンマークのミュージシャンが参加。彼らはそれまでほとんどK-Popの楽曲を聴いたことがなかったそうですが、250氏から提供された一つのループを元にコペンハーゲンでセッションを重ね、数日でアルバム曲を完成させていったそうです。
"New Jeans"
Mixing Engineer: Phil Tan
Mastering Engineer: Dale Becker
"Super Shy"
Mixing Engineer: Nathan Boddy
Mastering Engineer: Dale Becker
"ETA"
Mixing Engineer: Jonny Breakwell
Mastering Engineer: Dale Becker
"Cool With You"
Mixing Engineer: Jonny Breakwell
Mastering Engineer: Dale Becker
"Get Up"
Mixing Engineer: Tony Maserati(Assitant: David K. Younghyun)
Mastering Engineer: Dale Becker
"ASAP"
Mixing Engineer: Phil Tan
Mastering Engineer: Dale Becker
"New Jeans" & "ASAP"
Phil Tan氏がミックス。どちらも2分程度の短い楽曲のため、聴かせどころに大変な工夫が施されていることがわかります。
"Super Shy"
ミックスはNathan Boddy氏。氏はイギリス中部・ダービーで育ち、お隣ノッティンガムでエレクトロ・ミュージックやダンス・ミュージックに引き込まれながら青年時代を過ごしたと言います。これまでイギリス・ジャージー島出身の若手作曲家・Mura Masaや、同じくイギリス出身の歌姫・Dua Lipaらのミックスを手がけてきた、英国の音楽シーンを担う気鋭のプロデューサー兼エンジニアです。
Nathan氏は現在はロンドンでミキシングエンジニアとして活動。インタビューでは、近年はダンス・ミュージックだけでなくバンドもののミックスにも裾野を広げていると語っています。自身がミックスした素材がそのまま最終的なマスターとして使われることも多いそうで、マスタリングの際には自身が信頼したマスタリングエンジニアにしか自分のミックスを手渡したくないと語っています。
主にイギリス在住のアーティストのミックスを手がけることが多いため、他のK-Pop作品に関わった実績は見つかりません。ただし、本人のHPには、Worksとして"Super Shy"が筆頭で掲載されています。
"ETA" & "Cool With You"
ミキシングエンジニアはJonny Breakwell氏。氏がミキシングを担当した映画"Barbie"のサウンドトラック収録曲である、PinkPantheressの"Angel"は、2024年度のグラミー賞を受賞しました。
これまでJoey MaxwellやBob Vylan、Eden Rainらロンドンを中心に活躍するミュージシャンの制作に参加してきた氏は、ロンドンに位置するスタジオ・Molico Studiosに所属しています。主にインディ・ポップやR&Bの作品に携わることが多い氏ですが、前述のBob Vylan氏と共に登場し、作品の制作過程を覗き見ることができる動画がYouTubeに掲載されていますので、ぜひご覧になってみてください。
氏のInstagramでは、昨年8月、"ETA"と"Cool With You"のミックスに携わったことを告知する投稿が、APIのミキシングコンソールの写真と共に行われています。BLACKPINKのメンバー・LISAがBritney Spearsの楽曲であるMy Only Wishをカバーした際には、所属スタジオ・Miloco Managementがミキシングを手掛けています。
Jonny Breakwell氏がミックスしたK-Pop作品
STAYC - LIT
"Get Up" & "ASAP"
前作に引き続き、Maserati氏及びPhil Tan氏がミックスを担当。
Mastering
こちらも前作に引き続きDale Becker氏が担当しています。
3rd EP 'How Sweet'
2024年5月24日リリース(Dolby Atmos / Stereo)
最新作では "How Sweet" "Bubble Gum"の2曲を収録。"How Sweet"では "Zero" と同様に、コカ・コーラとコラボ、"Bubble Gum" も花王株式会社の製品のCMソングとして起用され、NewJeansのプロモーション戦略がいまだ快進撃を続けていることがわかります。
今作では、作曲にTaylor Swiftの楽曲・"Message in a Bottle"や "Girl at Home"のプロデュースに携わってきたスウェーデンのプロデューサー・Elvira Anderfjärd氏や、Zedd、SZAや前述のMura Masaらのプロデュースを手がけるメルボルン出身のプロデューサー・Sarah Aarons氏らがクレジット。
"How Sweet"に見られる、絶妙に配置されたハイハットの音色とHIPHOPを感じさせるビートが織りなす耽美的な感覚や、"Bubble Gum"における懐かしさを覚える(筆者はその懐かしさを感じる年代には生まれていませんが)ギターのカッティングなどが現代の音楽シーンの最前線と結びついたかのような、リスナーの心を揺さぶる印象的なプロデュースが魅力の一作です。
"How Sweet"
Mixing Engineer: Rob Kinelski
Mastering Engineer: Dale Becker
"Bubble Gum"
Mixing Engineer: Rob Kinelski
Mastering Engineer: Dale Becker
"How Sweet" & "Bubble Gum"
ミキシングエンジニアはRob Kinelski氏。これまでEd SeeranやKAROL G、Sabrina Carpenterらのアルバムに携わり、Billie Eilishのデビュー曲・"When We All Fall Asleep, Where Do We Go?"をグラミー賞四冠に導いたLAのミキシングエンジニアです。
高校の頃に、自身が参加していたバンドが解散したことをきっかけにアルバムのプロデュースに積極的に関わりたいと思うようなったという氏は、ニュージャージー州の専門学校・SAE Instituteを卒業後、Sony Studios New Yorkへの所属でキャリアをスタート。スタジオではアシスタント(runner)として働き始め、少しずつR&BやHIPHOPのアルバムのミックスを手がけることになりました。そんなある日、スタジオの閉鎖が決定。仕方なくフリーランスとして職を探していると、ある幸運がきっかけでLAに移ることになります。以降LAで数々のミュージシャンのアルバムに参加、アメリカ屈指のミキシングエンジニアとなりました。Billie Eilishの楽曲のほとんどは氏によってミキシングされています。
Rob Kinelski氏がミックスしたK-Pop作品
Tommorow X Together - Devil By The Window
(G)I-DLE - Eyes Roll
RM - Change pt.2
世界を駆ける、NewJeans。
一流のスタッフによって生み出されるNewJeansの楽曲たち。
それらを総括するためには、もう一点見逃してはならないポイントがあります。それは、全曲Dolby Atmosフォーマットでのミキシングが行われていることです。近年のImmersive Audio(没入型オーディオ)の発展によって、現在は数々の新曲がAtmosでミックスされ、過去の名曲たちもAtmosバージョンとしてリミックス、再リリースされるなど、没入型オーディオへの期待はどんどん高まってきています。NewJeansの楽曲もその例に漏れず、全曲Dolby Atmosでの再生が可能です。特に、Bob Kinelski氏による'How Sweet' 2曲のDolby Atmosミックスは垂涎のクオリティです。
今後のさらなる技術発展によって、リスナーが没入形オーディオをより身近に感じる時、NewJeansの楽曲がより脚光を浴びる瞬間が待っているのかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
ここまでお読みいただいた方にとって、この記事がNewJeansの世界をより深く知るきっかけになれば幸いです。