ミニマムな苔リウム
最近、苔リウムっぽいものを作っている。
苔で芝生を再現して牛のフィギュアを置くような、よくあるやつは作らなかった。なんとなく、苔にはもっと本来的であってほしい。
ささやかに鬱蒼として、じめじめとして、寄り添っていてほしい。
とか言いつつこんなジオラマチックなものを作ろうと挑戦もしている。やってみてわかったことは、ガンプラを入れるなら塗装は必須ということだった。
好きな苔はアオハイゴケとオオバチョウチンゴケ、それにノコギリゴケ。
この3つは最初のポケモンぐらいタイプが違う。個人的にはノコギリゴケの閑かな猛々しさにグッとくる。オオスギゴケやヒノキゴケほどの主張はなく、隙間から伸びるひっそりとした雄々しさ。ノコギリゴケ、やはりいい。
最近読んだ本で、苔の胞子体を「苔の花」と呼ぶことを知った。
苔の群生地からつくしのようにニョキニョキ伸びる胞子体も、間近で観察してみるととても可愛く、また個性的なものだ。だれ知らぬ間に胞子を撒く。だれ知らぬ間に実る苔。
お墓を溶岩石にしてもらって、そこに苔をいっぱい着生させてもらおうかな。
苔むした墓に眠るというのは気持ちのよいものかもしれない。
やっぱりやめだ。お墓参りした時にどこまで掃除してよいものか、後の人たちも困ってしまうだろう。
しかし、そんな墓にする奴が、お墓参りなぞしてもらえるものだろうか。おわり。