メロウ
何かこう、
口を瞑ってしまう方が美しい時
舌の上ではザラザラした感触があるんだけど
ことばが口の中にあることで世界が汚れなくていい時
そうゆう時にはきっと誰かが、内側から
はり裂けてしまいそうになってる
三角にすわってうずくまる、
私の腕から皮膚の香り
世界がもっと親しみのある匂いに溢れてたらなぁ
見える世界の全てをつなぎ合わせようとしてモツれ
うまく噛み合わない
噛み合うはずのないパーツで世界はできているの?
私たちは出会う前から今までずっと、ばらばら
炯々とした瞳で
飛び掛かる雲をつきぬけたい
何も浮かばない日はそれでいい
優しいひとたちは揺らいでるね
それを脆いというのか、優しいと思い続けるのか
私にはわからなくていいや
心綺楼が破裂する
すべての影が歪んで見えたの
この瞳に私の世界を委ねては行けないな
もう一度、皮膚の香りにもぐり
深く息をした
吐き切るための溜息を