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あるがままに

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木曜日深夜の整理

正直なところ正直な話しかできない。 私はダークファンタジーにはなれないから辛い時はただ辛さに揺られる。 私は美談にするのをかなり嫌う。まだ終わってないからさ。 私がさ、どこで何を思っているかなんて私でさえもわからないという日が平気で続いたりする。それは当たり前のことだからあしたも生活のフリをする。 体と地続きにある海をみて少しだけ風のフリをする。 後輩ができたから先輩のフリをする。 わかってなくても調べまくって知ってるフリをする。 隣の人が汗臭くても気になってないフリをする。

    • 日曜日の太巻き

       上等な重さの包みをもらった。中身は太巻きらしい。  今日出勤のメンバーにだけ職場の奥さんが持たせてくれた。今日居ないみんなには内緒とのこと。仕事を終え帰宅後すぐにシャワーを浴びて、濡れた髪のまま太巻き片手に自転車に乗って近くに住んでるおばあちゃんちに向かった。

      • 日記3 土曜日の熱

         「思ったよりも平気そうじゃん」  熱が出てる恋人から、ちょっと面(つら)と声を聞かせろやとのことでテレビ電話をした。39度あるらしい。確かにテレビ電話越しの恋人はかなり辛そう。  しかしここで「思ったよりも元気そうやな」と言ってみた。そしたらニコニコの笑顔になって「そう?」と聞き返してきた。「そう?」は「そうかも、、」寄りの「そう?」で、言葉の効果がすごかった。  それから電話を切ったあとのラインで、「めっちゃ元気になった」との事で、騙し騙しでアゲれることもあるのかもしれ

        • 日記2 金曜日の気付き

           私は気づいた。 最近自然と体重がすとすと落ちていく。顔も少し痩せたけど、私は丸い方が可愛いと我ながら思う。  それで私は気づいた。太り始めると似合うものが変わって少しの萎えもあるが、痩せようと発起するときは楽しい。だから少し太ってるくらいの方が楽しいのではないのかと。ダイエットにも種類はたくさんあるし、体との相性もある。その中であらゆる方法を試し、あーだこうだいいながら、ダイエット用の食べ物を四六時中たべてダイエットの意味を忘れたり。今日もジョギングに行けなかったとそのまま

        木曜日深夜の整理

          日記1 日曜日のこと

           ゴールデンウィークにゴールデンウィークらしい過ごし方ができるタイプの社会人ではないが、ゴールデンウィークという響きの数日間の中で普段通りに過ごすのも勿体なくて福田平八郎の絵を見に美術館に出かけた。ゴールデンウィーク中の美術館、普段よりも遥かに混んでる気がしたけど、目当ての福田平八郎展にはさほど込み合うほどの客数はなく、同時開催されているモネ展には長蛇の列ができていた。美術館であんなに長い列を初めて見て、ゴールデンウィークだからなのかモネだからなのか、福田平八郎展の入りやすさ

          日記1 日曜日のこと

          diary

          _ . 星 room 柿 今日はもう何も考えられない kikik4Kitty//〆\0 あの子は貴族を観て涙が出た 心が見えた時に目から水がでるなんて 水と引き換えに新しい空気を体に集める 自分の体からでた排泄物の匂いで人の体の密閉力を知る 〰︎ 跳5 榊 鮭 こんなこと言っていいのか、と躊躇うこと、言っていい 自分の目で決めていい 々々々✍️ 大人と真っ当は別売りだったことを 大人になってようやく知っても、 その道で、仕方ないを出来るだけ選ばない 代わりに大丈夫を演じて

          遠いところにいるようで、 隣り合わせのような関係 あなたも同じように思っているのだろうか。 24年生きてやっと気づいたことが、 日本人なのに多くの日本人と感覚が合ってないってことでウチら世知辛いねって笑い合った21:08、さっきまで食べてたパフェの空いた器が意識からフェードアウト、お昼の賑やかな時間よりも閉店間際のこの時間に笑い合える友達。 「街」と「待ち」を聞き間違えた人が聞き返した「遠くの街?」って言葉にあなたを想う。 六月の空は夕方なのに深夜のローソンの青いライト

          からだ

          全身から血の気がひいて、沈むように眠たくなる  おなかは空いて、宛てもなく苛立つ  体に余計な水分が貯まり、少しふくよかになる  一見、仕事をこなしているように見える私の中では、 たんぱく質たちが働きかけてる  子宮内膜は赤い螺鈿を描き、降りてくる 体から流れてきた経血の色を男とか女とか、そうじゃない、自分の性だと言えるなら それは私だと言っていい

          いつかなりたいと思っていた顔つきに 今の自分はなれているような気がして 旅行に行っていたわけじゃないけど、 旅から帰ってきて荷物を下ろした時のような疲れと満ち足りた感覚でいっぱい 化粧水はあいも変わらず無印良品の大容量サイズのやつで 美容の詳しいことは知らないけれど、 汚れたことで美しさを知り、 常識の外にある場合の幸せを恥じずに頬張る 陰たり満ちたり体を器に 悲しい気持ちを明日に引き継がないと誓った 誓い立てが番になるから行きたい方角指差し、 素直に見える景色から順番に受

          ギャグ

           夜明けの高速道路、いくつもの外灯が目尻に流れて背に光が溜まる。ぐっとハンドルを握り夜を越えてゆく。日にち薬が効いてきた頃なのか、なんか経ったんだな。会いたい人達の事を思うと背筋が伸びる、そう思えることもその人達の存在そのものも、全てが嬉しいような気が遠くなるような、夜明けの道路に一人、立ち尽くす。無理くり堪える必要があることなんてきっとないのかな、それは甘えなのかな、最近よくそんな事を考えます。出したい分だけ出せるものを出す事が必要な時があります。体と心は常に排泄と摂取を繰

          世界

             去年の5月とか6月くらいまでアルバムをスクロールしたらアルバムの中では夏に亡くなった愛犬も去年の暮れに亡くなった祖父も元気良さそうに食べたり、歩いたりしていて不思議だ。  不思議だなって思う事の理由を兼ねてもう一つ不思議だと思う事を書きたい。アルバムを見返していたら、その当時の記憶が現在進行形で自分のなかで流れてる感じがする。過ぎた時間の中には、当時の自分がそこにいて、今の自分は今の時間の軸にいて、どちらも私であるという感覚がある。過去の自分も、今の私。どちらも現在と

          部屋

           今日はよく見えます。部屋の隅々まで私という人が見える私の部屋は、お洒落なチェアやスタンドライトがあるわけでもなく、乱雑に整理された油絵具やビニール紐で縛った木枠がこれまた乱雑に収納されているスチール製のラック、飲み残しのカップなんかでバランスをとっています。本棚はこの部屋の心臓です。というのは頭に入れておきたい事柄の本を所有しているということだけでモチベーションに繋がるので、本棚は心臓としています。なのでそういう具合にこの部屋を私とします。  内省的に綴った日記を公に晒して

          お絵かきハニー

          密度のある青だか茶色だかわからないけど、 パレットからペインティングナイフで掬おうとした絵具は 絵具を食べに来たゴキブリだった。 ゴキブリって絵具も食べるの。 夜中の車庫、懐中電灯とアウトドア用品のライトでテラスキャンバス。 気がそれるまで全然気づかなかったけど、足元の暗闇に目を慣らせば黒くてテラテラと光るゴキブリが3、4匹いる事に気がつく。夏の夜中は少し賑やかで仕方がない。 描いていたら朝になって、崩れるみたいに車庫のコンクリの上で昼まで寝た。 昼になって家に帰ってシャワー

          お絵かきハニー

          囁きは ピリオドからはじまる 小さく犇く それ が可愛くて 記号の意味を 放棄 草木たちが夜露を零す夜明け 轡を外して吠えても みんなは遠い眠りの中 パジャマのまま 跳ねた寝癖を羽に 扉を開ける 全てを放棄する姿は全てを被る姿 夜明けと共に注がれる視線の重さに背を焼かれる 誰も君を知らない夜明け 呪を魔法に見せてしまう そいつの振舞いに 同じ呪(もの)ください 点の羅列に指先翳して声にした 削り合った安心も 夜明けの囁きに癒着する 砕けた魂を拾い合うのに 咎めだすと崩

          noa

          エキゾチックで官能的、 スパイシーでミステリアス、 そうゆうアトラクションがあれば乗りたかった。 振舞いに忍ばせた針を飲ます瞬間を狙って、 そうゆうのを楽しんでいたかった。 甘いだけだとわかっていてさぁ、 飽きるまで本能を蜜で満たしていたかった。 天衣無縫、 立ち寄ったお店で キャプションにそう書かれた香水に出会って こうなりたいって思った。 そんなつもりなかったのに。 隣にあった香りの、ミステリアスや官能的、 残る、思い出す、そんな文句に惑ってみたけれど 天衣無縫、

          lai

          ひんやりとした窓辺 シーツに僅かな体温を残して 深夜のアミューズ 白いタイルに散らばる鉄球 たのしい音に誘発されて やっと火を灯した心は 安安と買われている事を知らない じっと握るハンドルに宿る受け身の野望は 一粒一粒 期待の渦に飲み込まれてゆく 床に弾ける無数の影の上を這う 同じ言葉を繰り返して発生する狂気が 行き場のない蛇の眼を十字に割った 息を交わしていても 肉塊の質感を覚えてもdummy 背より腹に描いた十字を羅針に躍る少女は 傷口に絵具を蓄えている タイルの繋