【窓のない部屋で部屋を見る】アレック・ソス 部屋についての部屋 東京都写真美術館
アレック・ソスの展覧会が写真美術館で始まった。
何か代表的な一枚に惹かれた好きなアーティストだから、というのではなく「室内の写真」という展示テーマに惹かれて見に行った。
この前の期間に行われていた「見ることの重奏」でも室内の良い写真があった。
窓際のカーテンがはためく写真。
実際はミニチュアの室内を撮った作品だったが、あれも面白かった。
写真美術館独自企画というのにも俄然、期待感が高まる。
概要
基本的にはカラー写真が大多数。
どことなく被写体の力が抜けている写真は見ている側もちょっとリラックスできる。
こういうとぼけた様子を皆まじめに物知り顔で見てる状況が面白かったりする。
見慣れた西新宿の街
やはりどこかで見た風景というのは作品になっても惹かれるところがあり、
今回だと西新宿の写真に「おっ」と思った。
ソスがパークハイアット東京に宿泊していた時、部屋から初台方面を撮った写真。
西新宿小学校や都営バスの車庫付近がよく写っている。
実際歩くことがあるのでよく分かる。
旅先の宿泊先から窓の外を眺める。
こういう時間ってなんだかよくわからないけど記憶に残っていたりする。
何か物語がありそうな、なさそうな、そんな写真。
最近、来場者数がすごい写真美術館
実は10/1に子供連れで「いわいとしお×東京都写真美術館 光と動きの100かいだてのいえ」展に行った。
その際、写真美術館へ通い始めて以来の大行列に巻き込まれてしまった。
いやー…驚いた…100階建ての家ならぬ地下1階から3階までの行列。
某都知事の時に財政難になって幾年月…福原さんが一生懸命立て直してようやくここまで来たか!と思ったが「あ、都民の日無料デーか!」という訳である。
いや、都内小中学生は元から無料だからこの日に来なくても良いのだけど、学校休みだとね…じゃぁ行こうかとなるよね。
入場まで40分待ち。とはいえ「母さん並んでいるから、あんたたちは3階のコレクション展見て時間つぶしてな」と送り出したら「マン・レイあった!」「海の写真が良かった」と帰ってきた。
待ち時間を有意義に過ごせたようで良かった。
さて、今日は大丈夫だろうと思ったら、甘かった。
アレック・ソスご本人のアーティスト・トークの日だったようで整理券を求め開館前から並んでいた朝イチの集団に巻き込まれて、展示室がすごい人だった。
いつもほどよく空いている夜間開館に訪れているおかげで驚いたが、連休の初日だし、閑古鳥の鳴いていた昔の写真美術館を思うとこれは良いことだと思う。
でもやっぱり行けるなら、木曜・金曜の夜間開館に行こうと思う。土日はその日しか来れない人に譲ろうと思う。
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