見出し画像

小学3年生の自宅学習 進まない学習への挑み方

自治体(東京23区内の西側に位置する某区)の小学校休校は5月31日まで延長となった。

そこで、ゴールデンウィーク明けに小学校から課題が出されることになる。
全8教科。プリントやらドリルやら。その中でどうしても進まない学習がある。

1番苦労していたのは漢字の書きとり学習

新しい漢字をノートに練習するのだが、三年生になりノートのマス目が増えて、小さくたくさん文字を埋めねばならない事に怯み、まぁ時間がかかる。

1日3文字の漢字の練習をするのだが、1文字終えるのに1時間以上かかることもあった。他の学習に取り組むのは全く嫌がらなかったがどうしても漢字の学習が進まない。

本人の言い分
「マス目が増えて16文字も書かなきゃいけない」
「書くところが多すぎる、マス目小さい」
「いつまでやっても終わらない気がする」

うん。半分泣き言のような言い分だけど二年生までは漢字練習も好きだったのだ。ここでネガティブになって欲しくない。
本人の言い分、「〜な気がする」というネガティブな思い込みに引っ張られているだけな気もする。
そして漢字学習では息子の集中力が切れやすい→だから終わらないの悪循環。

ここでただ「そう思い込んでるだけだよ」「やらなきゃダメだよ」「ちゃんとやんなさい」と言ってサクサク出来る様になったら苦労しない。
そして何を隠そう、私も漢字の学習で苦労した。はっきり言うと嫌いだった。息子の気持ちはわかる。

とは言え、「やらなくていいよ」とも言えない。
文章表現を豊かにする上で漢字の学習は大事なことだと思う。

ではどうしたらよいのか

事実を見つめつつなぜ1時間以上かかるのか考えてみた。 

漢字一文字に対してやる事は以下の通り
・学習する字を大きく書く
・音読み訓読みを書く
・同じ文字を16マス練習する
・学んだ漢字を使用して熟語を数種類記入
・学んだ漢字を使用して短文作成

これらを1文字終えるのに1時間以上かかる。

なんで1時間以上かかるのか
取り掛かりにエンジンがかかってない。鉛筆ブラブラ、ノート見てボーッとする。1マス記入する毎に消しゴムカスいじってたりしてる。それだよ!

なんで消しカスで遊ぶのか。
→集中力が切れるから。

なんで集中力が切れるのか
→本人の言い分にもあったがとにかく漢字練習に対してネガティブでそもそもやる気がない。楽しくない、時間かかるから面倒だという思い込み。

本当に時間がかかるのか検証してみた

息子曰く漢字練習の中でも、とにかく「16マス練習」に時間がかかるそうだ。では本当にそうなのか?16マス練習のスタートと終了をストップウォッチで計測してみた。

結果
2分で終わった

これには私も息子もびっくり。時間がかかるから面倒である、とうのは完全に思い込みだったわけだ。
タイムアタック効果はあっただろうが、1番苦手だった16マス練習パートがちょっと集中すればたったの2分で終わる事実を突きつけられた。

息子は完全に「なんだー!2分??!すぐじゃん!」と完全に意識を変える。

私もただ「やりなよ」とか「集中しなよ」という指示を出すだけでなく、タイムアタック形式だと集中しやすいのかも、と学ぶ。
あと漢字練習という課題を細分化してみて、分けてみるとパートパートで区切りが作れる。
進みが悪いパートは「測ってみようか」とゲーム感覚で取り組んでいく方法もいいかも。(ただ、時間にとらわれて雑にならない様に気をつけるべきだが)

又は、パートパートで小休憩挟む方法も集中力を維持する上で有りかもしれない。
潜水がキツいなら息継ぎすれば良いのだ。

次の日から漢字練習にかかる時間が短縮傾向に

16マス練習は集中して取り組めば2分で終わる事実が分かったおかげで、どれくらいで漢字練習が終わるかも見えて来る。「終わらない気がする」という意識が何分ぐらいで終えられるかも、という意識に変わった。

熟語作りパートに関しても辞書の調べ方を教えたら自分で探しながらなんとかやってる。
短文作りも息子の趣味(歴史地理鉄道)系を交えた文章が主なテーマで書いている。(余談だが「葉」という文字の短文は「京葉線は風が強いと止まる」と書かれていた。うん…笑)だが、習った字を使いなよと言わないと、すぐひらがなだらけの文章を作るのでそういう部分は見てないといけない。

正直、この方法でずっと上手く行くかは限らないけれど、とりあえず本人の成功体験にも一つなったし別の問題が起きたら、その時また考えればよい。

タスクの細分化は学習でも応用出来るのかもしれない。

今回、漢字学習の見直しのヒントになったのがタスクの細分化だ。

私が仕事で意識することの中に「タスクの細分化」がある。
達成したい物事に対して、タスクを細分化して一つずつクリアした先に物事の達成がある、という考え方。
細分化したタスク一つにどれくらい時間がかかるのか、またはどれくらいの時間がらかけられるかも考える。

今回、息子の自宅学習にもら当てはめてみたら、意外と応用できた。日々コツコツと、いうことでしょ?と言われるとそうなんですけど。

まさか漢字ノート分解して考えるなんて思わなかったけど、まだまだ続かない小3男子の集中力との攻防戦において、考え方の一つとしてnoteに残しておく。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?