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【升目おかわり!】2週連続 出光美術館 「江戸絵画の華」子ども連れ編


図録をお土産に帰ったら、僕達も見たい!と言われたので2週連続で出光美術館へ行く事に(1月21日)

実は前回、目がゲシュタルト崩壊しながらも、美術館から出てきてすぐに勢いで2回目の予約をしていた。
もう一度見る!一緒に見たい、という気持ちになっていた。

若冲だからとかお披露目だからとかではなく、やっぱりあの気の狂った様な画面を見せたかったのだ。
案外、子供の方が狂気に近いところにいるのでびっくりしないんだろうなぁーとか思いつつ。
(昼休みに自由帳に超緻密なボールペン画を描いていた子とかいませんでしたか?方眼紙塗りつぶしたりとか、細かい迷路書くのが流行ったりとか。アレに近いものを感じるのです)

私は前回↓目が回るほど見ているので今回はほぼ監視役として。

現代美術や、東博での人がわんさか!という展示とは違うのでちょっと気と使いましたが、彼らなりの楽しみ方がある様子で、それを見るのが面白かったです。

気を使った部分
・今回も、閉館時間間際を狙い、人が増えないタイミングを狙う
・ガラスに触らない。

9階から、夕刻の眺めもよいですね。

8歳男児
鳥好き次男は、八十八鳥図に夢中になり、メインの鳥獣花木図屏風でも左隻の鳥ばかり見ていた。
形めちゃくちゃだけど、何の鳥かわかる、とのこと。
やはりデフォルメの方向性の好みがあるらしく、マス目すごい!となったけれど、掛け軸の鶴や鳩の絵の方が好きそうでした。
半目の鶴がツボらしく「眠そうだねー!」と笑っていた。
司馬江漢の描いたカミキリムシの絵を見て「なんでカミキリムシなんだ」とブツブツ言っていた。
うーん。何で?と言われると全部なんで?なんだけどもそれもまた面白いけどさ。

武道館を見つけて喜ぶ

11歳男児
長男はベースが歴史、史跡好き。
鳥獣花木図に関しては「猿の描き方怖い」「お風呂やさんにいるみたい」という身も蓋もない感想を述べていた。
いや、わかる。わかるよ。風呂場のタイルにしたくなるよね。

1番気に入っていたのは酒呑童子図屏風。
前から離れられなくなるという状態でした。

屏風の左側にキャプションがあるので、人は画面左→右へ流れ見て次の作品へ移動していく。
人が居なくなったタイミングで待ってました、とばかりに長男が逆に見始めた。

腰を屈めて画面右下から→左真ん中へ向かって→また折り返して右上へ向かう
という流れで見ていた。
なんでその順序?と聞いたら
「あれは絵巻が屏風になってるから、話の始まりは右下なんだ。順を追って見たかった」と言われた。
なるほど、逆じゃなかった。
確かに右下に鬼の住処の門があってそ入り口でなんやら話してる絵が。そうかここが話の起点なのか。

はとバス乗り場。
八幡宮では無いけどこれも鳩文字だそうで。



目的のものと当人達が興味関心を持ったものはまた違ったりもしますが、
面白いものを発見できる場として、本人の「こういうの好きかも」を増やしてもらえたらいいな、と思う。

やっぱり帰り道、丸の内のモザイク舗装路を歩いていたら「タイル的なものを見るとさっきの屏風が目をチラつく」と言っていたので、ゲシュタルト崩壊は起きた様子である。

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