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【砧公園の延長線上に】わたしたちは生きている!セタビの森の動物たち 世田谷美術館コレクション選



ゴルフ場跡地の広大な敷地を公園にし、その中に建てられた世田谷美術館。
美術館の建物を設計した内井昭蔵は「いつか建物が朽ちて自然に飲み込まれてこそ美しい」と考えたように、自然に馴染む形で存在する美術館である。

野鳥の数もすごいし、ここ数年美術館にはたぬきも出没する。
そんなリアル・セタビの森の動物たち状態だが、毎年楽しみにしている所蔵コレクション企画展、今回は動物が表現された作品中心の展示です。

【扇形のあの部屋にはどの作品がくるのか】


毎回、企画展第二室、扇形のあの部屋にはどの作品がくるのか、とドキドキするものですが…
今回は、きました、柳原義達さん!
私の激推し彫刻家です。
作品をまとめて見れるのは都内だと葛西の関口美術館、
県外だと三重県の三重県立美術館に別館の柳原義達記念館があります。
昨年推しすぎて三重県まで行きました。

風の中の鴉、道標、ともに鴉中心の展示。
世田谷美術館はしゃがむ女とバルザックたる男の2点が常設されているが、この道標シリーズの鳥たちもいたのか!と感動である。
所蔵品が17000点と豊富なのは嬉しいが、なかなか推し作品の展示に巡り会わないのがデメリット。


三角モチーフと四角タイルが特徴
かなり広い
中は撮影出来ないので外から。この扇形が美しい



大きな窓も開放されていて自然光の中でみる柳原さんの彫刻。
今にも飛び立ちそうな鴉が生き生きと見えます。
鳥の中腰感。飛び上がる、舞い降りるという人間ではできない動きの途中経過、一瞬を彫刻に刻む。
良いなぁ。

そして展示室の窓の向こうに見える芝生の丘にもカラスが着陸。
あ、リンクしてる。
意図せず本物のカラスと彫刻のカラスを見比べる事ができた。
彫刻表現ってすごいな。
動物のらしさってどこを取り入れたら表現出来るのだろうか?と考え始める。

他にもタイムリー作家としては埼玉近代で個展が始まった戸谷成雄氏の彫刻や猫の絵画もたくさん。
どの最寄り駅からも遠いけども…ぜひ行ってみて欲しい。


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