幽霊巡り(大阪、京都、東京)
夏の旅といえば、どんな所を思い浮かべるだろう。青い海、ひまわり畑、花火大会…いえいえ、ここはそんなオシャレなものは紹介致しません。というかできません。
今回私がオススメするのは幽霊にまつわる場所。うだるような暑さの毎日、涼を求めて幽霊ツアーなんていかがだろうか。
1.幽霊博物館(大阪市平野区)
大念佛寺という由緒あるお寺で開かれる博物館。その昔旅人が幽霊から手渡されたという「着物の袖」や「お香入れ」といった奇妙な宝物が一般公開される。幽霊画の展示もあり。
以前は夏の1日だけの開催で、公式サイトにもまだそう書いてあるが、チラシによると2023年からは数日間に拡大したようだ。
下の写真は2019年に撮影したもの。展示会場は撮影禁止だったので看板だけですが。
2.みなとや幽霊子育飴本舗(京都市東山区)
夜な夜な飴を買いに来る女の話を聞いたことはないだろうか。実はその女は死んでいて、墓場で産み落とした我が子に飴を与えるため、幽霊になって店を訪れていたーーという昔話。
この幽霊が買いに来たという店が、京都の「みなとや幽霊子育飴本舗」。なんとまあ、実在したとは。しかも創業500年超え。この風情ある佇まいは、幽霊でなくとも何度も買いに来たくなる。
3.全生庵の幽霊画展(東京都台東区)
落語家・三遊亭円朝の収集していた幽霊画を所蔵しているお寺。毎年8月の1か月間だけ一般公開しており、円山応挙作と伝わる絵や河鍋暁斎といった有名どころの絵が見れる。図録やグッズ販売もあり。
この寺とは関係ないが、近くに「おばけ階段」と呼ばれている場所もあった。上りと下りで段数が変わるというウワサ。お時間のある方は探してみては。
4.哲学堂公園(東京都中野区)
「妖怪博士」の異名を持つ井上円了が作った公園。哲学や心理学の分野で著名な人物で、「妖怪のしわざ」とされている事象を心理学の観点から説明しようと試みた。そういうわけで、この公園には哲学者の像のほか、幽霊・天狗の木像や鬼の石像といった怪しげな物がたくさんある。
写真を探したのだが、網越しの微妙なものしかなかった。見辛くて申し訳ない。
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猛暑続きでふらりと倒れてしまいそうな今日この頃。お出かけの際は熱中症にお気をつけて。ご自身までうっかり幽霊になってしまいませぬように。
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