見出し画像

箇条書きではなく、構造化を心がけて

こんにちは、webディレクター/UXデザイナーの六地蔵です。
今回は、webディレクターだけでなく、すべてのビジネスパーソンに欠かせない構造化力についてお話しします。

構造化とはなにか?

「構造化」とは、どういうことでしょう?
これは、普通の文章と箇条書きを比較してみると、わかりやすいです。

普通の文章は、要するに箇条書きではない文章です。以下が、普通の文章です。

昨日、雨予報だったため、傘を持って外に出かけた。しかし、結果的に1日雨は降らなかった。ただでさえ不要な傘を持ち歩いて邪魔だったのに、帰りの電車に置き忘れてしまい、傘を無くした。

この文章は、構造化されています。
以下は、箇条書きです。

  • 昨日、雨予報だった

  • 傘を持って出かけた

  • 1日雨は降らなかった

  • 帰りの電車に傘を忘れて、傘を無くしてしまった

箇条書きは、構造化されていません。

構造化とは、部分同士が関連付けられている状態です。文章には、接続詞があり、文章と文章が関連付けられます。
しかし、箇条書きは文章の羅列でしかなく、文章同士が関連付けられていません。

良い報告とダメな報告

良い報告は、構造化されています。
例えば、以下の報告です。

前月比110%の会員登録が達成できたのは、サイトの訪問者数が増加したためです。
今月始めたSNSからの流入が増えたのが、増加分の8割です。残りの2割は、メールからのCVRが良いことなのですが、なぜ良いかは分かっていません。

悪い報告は、構造化されていません。
単なる事実の羅列です。

会員登録は、前月比110%で達成です。
サイトの訪問者数が増えています。
サイトのCVRは変わっていないです。
検索からの流入数は少し増えたくらいです。
SNSからの流入数がすごく増えています。
メールのCVRも良いです。

構造化できていない報告の最大の悪い点は、要点が掴めないことです。

事実はたくさん挙げられるのですが、どれが重要で、どれが関係ないか判断が付きません。
なぜなら、それぞれの事実が何に、どう関係しているかがわかっていないからです。

要点が掴めない報告は、誰も理解できません。
「で、結局なにが言いたいの?」と返されておしまいです。

極端な例を挙げてきたので、そんな人いないでしょと思うかもしれません。
しかし、私の実感では、構造化できている人の方が少ないです。

構造化できるようになるためには?

構造化は、訓練が必要です。
まずは、ロジックツリーを作る習慣を身につけましょう。

ロジックツリーは、要素同士が関連付けられて、全体を構成しています。
構造化とは、ロジックツリーにすることだと言っても過言ではありません。

ロジックツリーに関する記事は、調べれば出てきます。本もたくさんあります。以下、おすすめ。

また、日頃から報告の際に接続詞を意識して使用するのもおすすめです。

箇条書きが好まれるのは、接続詞を使用しなくていいからだと思います。
接続詞を使う前に、本当にこの接続詞は適切か?を考える必要があり、その時に適切に構造化する力を求められます。

「だから」なのか、「しかし」なのか、「例えば」なのか、「さらに」なのか。
繋ぐ接続詞で、文章と文章の関係をどう捉えているのかが伝わります。

報告の際に、接続詞を意識して使うようにすることで、自分の中で関係付けられていない部分が浮き彫りになり、構造化が足りない部分を見つけて、構造化を試みることができます。

箇条書きに頼らず、ひとつひとつの物事を構造化して関係付ける癖を付けることをオススメします。

では、皆様、お疲れ様でした。
六地蔵でした。

いいなと思ったら応援しよう!