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「やらない方がいいのでは?」も立派な提案

こんにちは、webディレクター/UXデザイナーの六地蔵です。
今回は、「やらない」という提案から始めてみては?というテーマで、新人が自分の意見を通すコツについて考えてみたいと思います。

自分の提案を通してナンボ

仕事たるもの自分の意見を通してナンボ、と考えています。ビジネスパーソンとして、組織で働く以上、何でもかんでも自分の思うがままとはいけませんが、いつまで経っても上司や先輩が言われたことをやる、というのは退屈過ぎますし、会社にとっても存在価値がありません。

そのため、新人は早く自分で考えて、上司や先輩に提案して、その意見が通るという経験をした方がいいと思うのですが、なかなかそう簡単にはいかないのもわかります。

それには新人が提案できない空気感を作る会社や、どのような方向性の提案をすれば通るか?という前提としての戦略の情報共有が足りてない上司も悪いです。
が、そんなこと言ってても仕方ないので、自分から提案をするのが苦手という方に、ひとつコツをアドバイスしたいと思います。

「やらない方がいい」も立派な提案

それが表題の通り、「やらない方がいいのでは?」と提案すること、です。

提案と言えば、「これをやった方がいいんじゃないですか?」とやるべきことを意見するというイメージが先行しますが、「やらないこと」を意見するのも立派な提案です。

仕事においては常に、「やった方がいいこと」に対して、「それに使える人材や時間、お金」が不足しています。
そのため、やるべきことを優先度が高い順にやる、ということが何よりも重要です。

そのことを痛いほど感じているのが、上司や先輩。彼ら、彼女らも伊達にキャリアが長いわけではありません。

「これをやった方がいいのでは?」と提案することは、ハードルが高く感じるかもしれません。しかし、支持された仕事に対して、これは本当にやるべきなのか?と一考することは、やり易いと思います。

「この優先度で合ってますか?」という投げかけは、優先度を気にする上司にとって有難い問いかけなのです。

とはいえ、何の根拠もなく、「これはやらない方がいいのでは?」とか言ってたら、タダの文句言いです。

例えば、SEO施策として「人気の保険ランキング」という記事を作成してくれ、と指示されるとします。

すぐに「人気の保険ランキング」について調べて、どのように進めるかについて計画に入ってもいいのですが、もし時間的に余裕があるなら見立てをしましょう。指示されてなくても、です。

キーワードボリュームを出した結果、思ったよりも検索されていなかったとしましょう。
そこで、「やらない方がいいのでは?」という提案が活きてきます。

上司は忙しいので、隅から隅まで調べているわけではありません。それは、指示を受けた人の仕事です。

そのため、やって欲しいと言われた仕事も、「本当にやるべきなのか?」はそこまで検証されていないことも多いです。

正確なデータに基づき、「これはやらない方がいいのでは?」と提案できると、「確かに。では、もっと優先度が高いことを先に進めよう」と提案が通ります。

ゼロから何かを提案するよりも、与えられたものに対して見立ててみる、という提案方法の方が、よりやりやすいのではないかと思います。

ぜひ、お試しください!
では、みなさまお疲れ様でした。六地蔵でした〜

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