webディレクターは「見立て力」が大事
こんにちは、webディレクター/UXデザイナーの六地蔵です。
今回は、webディレクターは「見立て力」が大事、というお話をしたいと思います。
「見立て力」とは?
「見立て力」とは何かというと、推定効果を算出する力のことです。
例えば、LPのデザインを変更したい!と企画した際、「どれほどのコストに対して、どれほどのリターンがあるのか」を想定することが、「見立て力」です。
施策の優先度を立てるためにも、スケジュールを立てるためにも、ディレクション業務には「見立て力」が付き物です。
なぜ「見立て」が重要か?
なぜ「見立て」が必要かというと、これは効果が出る!という見立てが無いと、会社やクライアント企業がGOサインをくれないからです。
特に、新人はその傾向にあります。
何かしらのデータに基づいて、こういう理由でこれぐらいの効果があると想定できる、という主張が企画案とセットでできるかが、その企画が実現するかの肝になります。
また、プロジェクトを管理する上でも「見立て力」は必要。どれくらいの開発・デザイン工数がかかるのか、どこまでをスコープ内とするのか、どういう手順で進めればいいのか、すべて「見立て力」が無いとできない事です。
webディレクターは、企画する際にも、プロジェクトマネジメントをする際にも、あらゆる意味での「見立て力」が必要になる職種なのです。
「見立て力」ってどうやって身につけるの?
これは、私が聞きたいくらいなのですが。。
まずは、小さな施策に対してでもいいので、どれくらいの効果が出そうか、出来るだけ正確に見積もってみるということが大事だと思います。
実際問題、あまり影響の大きく無い施策は、そこまで見立てずに、とりあえずやっちゃえ!となる場合が多いのですが、それでも個人的に見積もってみる。
「これくらいの時間がかかって、これくらいの効果がある」くらいの見立てでOKです。
そして、実施した後、その見立てが正しかったのかを振り返ってみる。それを地道に続けていくのが、第一歩なのかなぁと考えたりしています。
実はこの「見立て力」は、役職が上がるほどに必要です。事業計画や戦略策定は、すべて役員に納得してもらえる「見立て」をつくる作業。
webディレクターとして、また、サラリーマンとして生きていく以上、「見立て力」は一生求められる能力なのです。
さいごに
とはいえ、最近モヤモヤしていることがあり、それは見立てちゃったら出来ないことも多いのではないかということ。
例えば、テレビCM。
テレビCMには数百万~数千万円かかると思いますが、その効果を正確に測定する方法はありません。
テレビCMをやるべきかどうかって、リスクとリターンを比べて判断できるものなのでしょうか?
テレビCMを流している企業って、みんなリスクとリターンを見比べて、リターンの方が大きいと見立てられた企業なの??
正直、そんなわけないと思っています。
「これまでやってたから」「社長たっての希望で」などなど、会社には非合理的とも思える論理が蔓延っています。
ある程度「見立て力」を身につけて、自分のやりたい企画のリターンを見立てていくことは重要ですが、「見立て」なんて無くてもやると言える権力?立場?も必要なのかなぁと思っている今日この頃です。
ではでは、皆さまお疲れ様でした。六地蔵でした〜
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