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高血糖値の何が問題か

数値で判断するのは危険です

糖尿病になると殆どの場合医師たちは数値で貴方の状態を判断します。
正確に言うならば、それ以外の評価方法がありません。
ですから数値が良くなる或いは基準値内に入る事で現在の状況を良しとします。
でも実際の貴方の足の状態はどうでしょう?

冷たくはありませんか?
痛くはありませんか?
痺れはありませんか?
もし上記のいずれの症状も無いのであれば貴方の治療は非常に上手くいっていますし、医師の判断も間違っていないと言えるでしょう。
でも、もし上記のうち1でも該当するものがあったとしたら、どんなに検査の数値上問題が無くても、貴方の治療は上手くいっているとは言えない状況です。

検査の時の数値はあくまでもその時の数値です。
病状とは全くの別物です。
あくまでも単なるツールの1つでしかないのです。
では判断基準は何か?
ズバリ、貴方自身の感覚です。
貴方の感覚以上に判断する基準はないのです。

足壊疽を回避するなら

今日初めてお読み頂いた方もいらっしゃると思いますので、繰り返しになる事はご容赦頂き、足壊疽を本気で回避したいなら足が暖かくなることをしなくてはなりません。

足壊疽の正体とは血流に問題を抱えたために血行不良となり足に血液が回っていない状況です。
そのために足が冷え、酸素の供給が絶たれ、結果として足壊疽の状態になってきます。
足壊疽の状況は全て血流から始まっているのです。

血流を阻害しているもの

私が行っている糖尿病に於ける足壊疽回避のための研究は単純にマッサージです。
マッサージをする事で血流を回復し、足壊疽による足の切断を回避する研究を続けています。

例えばですが貴方の病状がかなり進んでいて、足の爪の色が既に変色をしているなら、先ず行う事は温める事です。
温める手段は安全であれば何でも構いませんが、とにかく足が暖かくなるまで温めます。
温まる事で痺れや痛みも薄らぐはずです。
でも、これはあくまでも一時的なものであり、恒久的に使えるものではない事を理解しなければなりません。

本来は血液が循環する事でこれらの作業が行われなければならないからです。
つまり血流を一日も早く回復しなければならないのです。

糖尿病に対する治療方法の是非は様々な物がありますが、何れであっても血流を阻害しているものを排除しない限り、その先には進めません。
ではなぜ足の血流が糖尿病の引き金になっているのでしょう?

その答えは足の動脈と腎臓への動脈が繋がっているところにあります。
長時間の着座姿勢が強いられる事で足へ向かう動脈(下行大創脈)が圧迫されます。
更に体重増加など太ることでこの状況を助長してしまいます。
つまり足に向かう血管が押しつぶされ、その事で腎臓に向かう血流に問題が出てきます。
血液温度の低下です。

血液の流れが悪くなれば必然的に血液の温度は下がってきます。
その下がった血液温度を身体が感知すれば身体は体温を上げようとします。
そのために、血中にグルコース(ブドウ糖)を放出し、各細胞へと送ろうとします。
これが糖尿病の正体です。
ですから、血糖値だけを見て良否の判断は本来できないのです。

そう言った意味でも血流を回復せずに薬剤で抑え込もうとしてもどこかに問題が起きてきます。
何より、薬剤で足壊疽の状態を回避することは出来ません。
どんなに低血糖療法で厳密に管理しようとしても無理なものは無理なのです。

先ずは血流を回復させ、暖かい足を作ることが糖尿病性足壊疽切断回避に対する唯一の解決策と私は考えています。

さて今回はここまでです。
今回も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

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