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思い立って資格を取るまでのお話(15)
「保育の心理学」以降の科目
楽しい! おもしろい!
福祉系3科目に比べると、残りの「保育の心理学」「子どもの保健」「子どもの食と栄養」については、かなり興味をもって進めることができた。福祉系の科目に比べて制度の暗記などが少なく、代わって特に「保育の心理学」では人名と功績や実験について結びつける必要があったりはしたが、「保育の心理学」は一度大学時代に習った教育心理学系の授業とほぼ内容が同じということもあって、「あ~、確かにそんなこともあったわ」と思い出すのが楽しかった。
久しぶりに学生時代のテキストを引っ張り出して読んでみたら、保育士のテキストに載っていることと学生時代のテキストに載っていること、内容がほぼ同じだった。学生時代のテキストにたくさん書き込みをしたり線を引いた場所が、今使っているテキストでも重要箇所として出てくる。きれいに忘れている私も私だけど、ここは学生時代のものでも取っておいた自分をほめたいと思った。
「保育の心理学」は、ヒトの発達について学ぶということもあって、「今、自分の子はどんな感じだっけ?」、「そうそう、そんなこともあったわ」と思い出しながら学んだ。学生時代も「なるほど! 確かに!」と思ったことが、今はさらに日常と強く結びついているという感じだ。
一方で、小さな子どもをもつ母としては、若干不安にもなる。「だいたいこのぐらいの年齢だとどういった発達がみられる」と容赦なく出てくるので、比べるものではないとわかりつつも、「うちの子は・・・、どうだろうか。もしかして・・・」と、軽くへこんでしまうこともあった。
「子どもの保健」は、もともと感染症は自分も通ってきた道。ここも、自分のくだらないことへの物覚えのよさには感謝した。流行性耳下腺炎(おたふく)、風疹。小学校のときかかったよ。近所の友達に登校許可証持ってきてもらったり、逆に渡しに行ったりしたよ。水痘は、幼稚園のとき。確かそれで、ひなまつりに出れなかったのよ。日本脳炎やはしかにはかかっていないけれど、「小さいときに注射してるから大丈夫」ってずっと言われて育ってきたよ(この「小さいときに予防接種したから大丈夫」は、注意が必要)。
自分がかかったことと、子どもも予防接種ラッシュの真っ最中年齢だし、予防接種がないヘルパンギーナだ手足口病だにもかかっているし、私自身が口唇ヘルペスが出やすいというのもあって、何度も病院や薬局にお世話になってるから、水痘のウィルスがずっと残り続けるということも知ってるよ。
ここは、自分の経験が物を言う場面も割とあったので、割と「そうそう!」で乗りきることができた。
「子どもの食と栄養」も、同じ。離乳食は、一応2人分通ってきましたがな♪
このあたりは、2児の子育て中というのが強みになった。
福祉系の3科目よりも、残りの3科目はさっと終えることができた。ノートに要したページ数は、「子どもの保健」も「子どもの食と栄養」も、実はかなり多い。それだけ、勉強すべき内容も多かったということになる(特に「子どもの食と栄養」は、栄養関係の表が多かったのもある。
要したページは多かったけれど、福祉系の科目より苦にならなかったのは、「楽しいと思うことほど入ってきやすい」ということの裏づけだな、と思った。