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成長の旅路に寄り添って~自己受容から飛躍までの伴走~

はじめまして、未来が見えない高校生くん

2年前、ひょんなことからSNSで知り合った高校生(仮に彼を「Aくん」としましょう)から突然のメッセージが届きました。内容はというと、「学校がツライ」「先が見えない」「このままじゃダメな気がする」という、なんとも悩ましい相談。どうやらAくん、なかなか学校に馴染めず、将来への不安で押しつぶされそうな毎日を送っていたようです。

こうして始まった私とAくんの“成長の伴走プロジェクト”。初めは彼の話に耳を傾け、「そっか、そっか」と気持ちを受け止めるところからスタート。いわゆる「傾聴→共感→目標設定」という、少し真面目なプロセスを彼に寄り添いながら進めてみました。

「自己受容」の壁にぶち当たる

Aくんと話を進めていく中で、「これは手ごわいぞ…」と感じたのが彼の「自己受容」の課題。自分に対してどこか否定的で、家族への感情も複雑…。さらに、自分で気づかぬうちに「こうでなければならない」という無意識の偏見、いわゆるアンコンシャス・バイアスがどっさり。

そのため、自己受容の過程には相当な時間がかかりました。毎回「大丈夫だよ~、そんな自分もありだよ~」と励ましつつも、彼の葛藤が続く日々。でも、「自分にOKを出す」ことに少しずつ慣れていくと、Aくんにもだんだんと変化が見え始めたのです。

驚きの行動力、そして「え、海外?!」

ついに、Aくんが大きな一歩を踏み出すときがやってきました。なんと、アルバイトでコツコツ貯めたお金を使い、卒業に必要な単位が足りないと学校を辞めて、そのまま海外へ飛び立ったのです!そしてなんと海外に着いてから連絡が来るという(笑)その行動力にはさすがの私も驚きました。

自己受容を果たしたAくん、どうやら「見えない未来に悩むくらいなら、見てみたい場所に行ってしまおう!」と腹を決めたようです。日本の空を飛び越え、未知の地で自分探しをしに行った彼のその姿勢に、私はただただ感服。困難があっても、彼にはもう「自分は大丈夫」と信じる力が芽生えていたんでしょうね。

 

帰国、そして新たな挑戦へ

しばらくしてAくんから連絡が届きました。なんと彼、日本に戻ってきたのです!聞けば手持ちのお金が無くなるまで色んな国を一人でまわっていたのだとか。そして今度の相談内容は、「仕事を始めたい」ということ。ついこの間まで「学校行けない…」と悩んでいた彼が、今では「次はどうしよう?」と未来に向かって歩き始めているなんて、正直ちょっと感動しました。あの頃からは想像もできない成長ぶりです。

 

コーチングと自己受容の力で人は変われる

Aくんのように、少しの「自己受容」と「自分にOKを出す」プロセスで人はここまで変われるんだ、と私も学ばされました。自分に厳しくなりがちな現代ですが、心の中で「それで良いじゃん!」と言えることが、どれだけ大事かを感じています。

もちろん、すべてがうまく行くわけではありませんし、Aくんだって大変なことはあったでしょう。でも、「人は変わりたいときに変わる力がある」そのことを知るだけで、人生の景色は違って見えるはずです。Aくんの成長物語が、どこかの誰かの一歩のヒントになれば嬉しいです。


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