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会社はプロセスを評価してはいけない

[要旨]

従業員をプロセスばかりで評価してしまうと、結果を出すことよりも、評価を得るプロセスとはどのようなものかということに、従業員の関心が向いてしまいます。そこで、客観的な指標である結果に評価の重点を置かなければなりません。


[本文]

今回も、組織マネジメントコンサルタントの安藤広大さんのご著書、「伸びる会社は『これ』をやらない!」を読んで得た気づきについてご紹介したいと思います。安藤さんは、本の中で、従業員を、プロセスで評価してはいけないと述べておられます。その理由は、プロセスで評価されるようになると、従業員は、よい結果を得ようとすることよりも、どういう動き方をすれば上司に評価されるのかということに関心を持ってしまい、本末転倒になってしまうからだということです。

私も安藤さんと基本的な部分では考えが同じですが、プロセス評価については、少し注意が必要だと考えています。安藤さんは、評価の重点を、プロセスではなく、結果に置くべきとお考えですが、その一方で、例えば、末端の従業員は、権限が少ないので、結果に評価の大きな比重を置くことは、酷な面もあると、私は考えています。

そこで、末端の従業員は、結果というよりも、管理者が示したプロセスに、どれくらい忠実に従って活動したたかという、遂行責任に重点を置くべきだと、私は考えています。安藤さんは、恐らく、私のような考えを理解した上で、主観的でなく、客観的に評価できるよう、結果を重視すべきだと指摘しているのだと思います。

ただ、評価に客観性を持たせることは、そのような制度をつくったり、評価すぐ側の労力が必要なので、そのような労力を惜しんで、主観的な評価ばかりしてしまうことは排除すべきというご指摘なのでしょう。すなわち、部下に実のある活動をしてもおうとするには、評価する側がきちんとした評価の仕方で評価しなければならないということです。

2021/10/28 No.1779

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