天才だと勘違いした凡人が東京で挫折して本当の自分に気がつくまでの話【厄年ロングインタビュー・前編】
「ウェイウェイって感じで、六本木の遊びをめっちゃしましたね。週末は朝まで飲んではしゃいで。年収600万円あったけど、貯金なんてない。スタッフ全員分おごってたし、むしろ赤字やったから、毎月カードの支払いに追われて……」
森下さんは、港区・六本木の焼肉屋で店長を務めていた。刹那的な楽しみを享受する反面、店長としての苦悩に苛まれていた。仕事がうまくいかない。レジ締めの数字が合わない。顔面蒼白になっていることを、部下から指摘される。その原因が発達障害だとわかったのが、34歳のときだ