学力に影響するIQより重要な要素とは?
それを言ってはおしまいな残酷な真実?
最近読んだ記事にこんなことが書かれていた。
私は遺伝行動学の研究者ではないので、真偽は確かかどうかはわからないが、これが本当ならば、学力やその後の成功の60%は受け継いだ遺伝で決まるようだ。
さらに中学受験を描きドラマ化もされた漫画「二月の勝者」はこんなフレーズから始まる。
ここでは、塾や家庭教師の月謝を払い続けられる父親の稼ぎと、子供の受験のサポートに徹底的にコミットできる母親の献身性を指している。つまりは、中学受験においては、恵まれた環境で育つかどうかが成否を決める。
確かに、社会的に成功しているように見える方々に、その育った環境を聞くと、親御さんも経済力があり、社会的に高い地位にあることが多い。
ハイスペックな遺伝を受け継ぎ、恵まれた環境を用意される。今を時めくビジネスパーソンも、起業家も、政治家も官僚も、研究者も芸術家も、このパターンが多いのは残酷ながら事実だと思う。
だからと言って、「努力しても無駄だ」「大きな夢を持たずに身の丈にあった生き方をしなさい」と我が子達に言ってしまうのは、あまりにも寂しい。そして父親としてその力不足を申し訳なく思ってしまう。誰もがチャレンジしてチャンスがある社会になってほしいし、できるならば、遺伝に関係ない残りの40%の部分に目を向けて努力をしてほしい。
そんなことを考えている中で一筋の光とも言える研究を見つけた。
学力を決めるのはIQではなく「ワーキングメモリ」という研究
学力がIQで決まるならば、上述のようにほぼ遺伝で決まると言っても過言ではない。二宮金次郎ばりに寝食を惜しんで勉学に励んでも、優秀な遺伝子を持つ人には叶う可能性は低い。
しかし、学力を決めるのはIQではなく、別の要素であり、それが鍛えることができるとしたら、こんなに救われる話はない。
エディンバラ大学の研究者らによると、5歳の子どもが11歳になるまでの6年間の学業の成績を調査したところ、彼らが5歳のときに測ったワーキングメモリ能力の高さが成績のよさに比例しており、IQよりも高い因果関係が見られたようだ。
この研究結果は、何年にも及ぶ塾への課金をし続けられるか不安で、決して遺伝的(IQ)にも大したものを引き継げないと自信喪失していた私にとっては朗報である。特に刺さったのは、学習開始時点(5歳)におけるワーキングメモリがその後の学力にとって重要な要素であるということだ。
というのも、我が子達は、幼少期から、「そろタッチ」にてそろばん式暗算力向上を通して視空間性ワーキングメモリをバシバシ鍛えていたからである。下記の記事にあるように、ちょうど1年前に神経衰弱ゲームで強すぎる息子に感心したものだった。
ワーキングメモリを鍛えるためには、そろばん式暗算の練習だけではなく、他にも様々な方法があるようだ。(お金がかからない方法も多々ある)
・読み聞かせ
・木登り、アスレチック
・ピアノ
・ストレスを減らす
親としては子供の学力を伸ばすためであればと、これでもかというほどいくつもの塾や教室に通わせ、家庭教師もとなりがちである。
しかし、学力のためにワーキングメモリが重要ならば、実は自然の中で木登りをしたり、寝る前に読み聞かせをして、毎日15-30分そろタッチでそろばん式暗算学習をする方が良い。何より子ども達のストレスを減らし、のびのびできる生活リズムを提供して上げるほうが良いのだ。
格差社会、勝ち組負け組、生まれた環境がすべて、親ガチャ。。。
世知辛い世の中であるが、子供の学力向上には、ハイスペ遺伝、恵まれた環境以外でも親として提供できることがあるのだと信じている。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?