見出し画像

そろタッチ卒業から半年、娘のその後-培ったものは暗算力ともう一つの大切なもの-Part2

社会で活躍する大人になるためにはどうすれば良い?

 2人の子には、ただただ健康に成長してくれれば良いという思いである。しかし、親というのはなってみるとわかったが、勝手なもので、勉強もできるようになってほしいし、スポーツもできるようになってほしい、友達もたくさん作って欲しいと思ってしまう。

 私に至ってはそれに留まらず、社会に出ても活躍できるように今のうちにできることはしてあげたいと思っている。多くの保護者が、決して安くはない金額を、英会話スクール、プログラミングや塾に費やしているのは、その親心からだろう。

では、社会で活躍するためにはどんな能力を磨ければ良いのだろうか?

2017/6/28 彦根市総合教育会議資料より抜粋

スクリーンショット 2021-11-14 17.45.24

高いIQのような認知能力のみでは通用しないというのは社会人ならば皆思っているところだ。上記の図にあるように、非認知能力と言われる数値で測れない力がますます重要となっている。残念ながら、英会話スクール、プログラミング、塾では、これらの能力向上を第一に目標にしていない。

そして、我が家の娘、息子ともに学習を継続した「そろタッチ」も暗算能力という認知能力の向上を目的とし、そして高い学習効果を開発することができた。

しかし、娘の2年間の継続学習は、親を超えるレベルの暗算能力を短期間で習得できたことに加え、非認知能力向上という、当初予想していなかった効果もあったと思う。

ここでは、そろタッチ卒業後に感じた娘の「メタ認知」について触れたい。

そろタッチの継続学習経験が「メタ認知」へ

「文化祭のピアノ奏者のオーディションに出ることにしたんだ」
学校から帰ってくると小学3年生の娘は嬉しそうに話してくれた。選ばれるのは学年で3人で立候補したのは10人だそう。なかなかの狭き門である。

オーディションは1週間後。その日から娘の自宅での練習が始まった。二人三脚で練習したいところだが、私はピアノに関してはズブの素人。できることと言えば、一緒に1週間の練習計画を立てることぐらいである。そして、ここで娘の驚くべき成長に気づいた。一言で言うと、自分を「客観視」できるようになっているのである。具体的には、こんなことを言い始めていた。

・自分の弱点はリズムなので、メトロノームを使いたい。
・練習時間は30分で一区切りにしたい。
・朝の方が集中できるので、早起きして練習したい。
・本番前の前日はできる限りゆっくり過ごしたい。

自分の性格やこれまでの経験から、そうすれば効果的に本番に向けたピアノ練習ができるのかを考えていたのである。

「だって、そろタッチやっていた時、そうだったんだもん!」というのが娘の言葉である。

6歳から8歳までの2年間のそろタッチ学習では、暗算能力が飛躍的に向上した。しかし、それだけでなく、毎日の継続学習を通して、失敗や成功をくり返しながら、娘自身が自分自身を知り、どのようにすれば効果的に進められるかを考える機会となっていたようだ。

振り返ってみると、そろタッチを学習していた時にこんなことを言っていた。「自分は聞き問題が苦手だなあ」、「あんまり一回で長い時間はできない」、「朝のほうがスムーズに進む」、「ファイナルチャレンジは明日やる」etc.. 

すべて、今回のピアノの練習に通じている。そろタッチ継続学習を通して、自身の性格、そして自分に合った学習方法を認識し、活かそうとしているのである。

「自分を客観視する力」を「メタ認知」と呼ぶが、この「メタ認知」が備わっていると、子供の自己調整学習能力(自分を律して、勉強していくにはどうすればよいかを考えられる力)が高まると言われている。

「汝自身を知れ」というのはソクラテスの言葉として有名だが、日々の学習を通して、自分自身について知るというのは、将来、自分を何に役立てるかを考えることにもつながる。

そろタッチ学習を通して、暗算能力以外にも、娘がこの「メタ認知」を育んでいたのならば、2年間の意義も今まで以上に大きく感じられる。


そろタッチ公式HP: https://www.sorotouch.jp

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?