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ほめ方で子どものやる気も変わる?年末年始の帰省時に起きた息子の変化とは?

親戚中に披露したそろタッチで磨いた暗算力

 1月も10日以上が過ぎ、お正月モードも終わり、いつもの日常に戻りつつある。振り返れば今年の年末年始はバタバタであった。4日日という短期間に私の実家、妻の実家にも顔を出した。

素晴らしいことに、いくら大晦日でも、元旦でも、しっかり身についているそろタッチの学習習慣は変わることなかった。昼からビールを嗜んでいる大人達を横目に、息子はいつも通りそろタッチのミッションをクリアしていた。

いつもと違うのは、多くの大人に披露できること。おじいちゃんとは暗算対決を行った。

他にも、同じく計算に自信のあるおじさんや、かつてはかなりの教育ママだったらしいおばあちゃんにも褒められ、得意げな顔を見せていた。多くの大人たちに囲まれ褒められたからか、間違えても泣かず、怒らず、ちょっと首をかしげる仕草をするだけで、いつもよりも極めて順調にミッションをクリアすることができた。

そして、いつも隣で息子のそろタッチ学習を見ていた立場からして、気付かされることがあった。父親(おじいちゃん)や兄(おじさん)や他の親戚と比べて、さすが元教育ママだけあって?義母の息子への声がけや褒め方には学ぶべきところがたくさんあった。

「愛情・感情のほめ」が子どもをやる気にする?

 私や父、兄が注目してしまうのは、息子の暗算能力、スキルである。その暗算の速さから思わず、「すごいね」、「速いね」、「上手だね」という褒め言葉を多用している。

 一方で、義母は最初こそ、その暗算力に驚き、「すごいね」という反応だったが、次第に「おばあちゃんに見せてくれてありがとうね」、「ここまで上手になるまで頑張ったね」、「クリアできてよかったね」と、息子の努力や頑張りに対しての共感、湧き上がる感情を表現して褒めている。

愛媛大学教育学部の「ほめ方が児童の印象評価及び課題成績に与える影響(http://www.ed.ehime-u.ac.jp/~kiyou/2016/pdf/06.pdf)によると、前者は、「賞賛のほめ」、後者は「愛情・感情のほめ」に分類されるらしい。

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本研究は、ほめ方の違いによって、子どもの課題や実験者に対する印象評価と課題成績が異なるのかについて発達的な観点から実験的な検討を試みたものである。具体的には、小学校1年生と6年生にそれぞれ「賞賛のほめ」「愛情・感情のほめ」「ほめない」という3群を設定し、学年によってほめ方の好みの違いが見られるのか検証した。その結果、児童期前期である1年生は「ほめない」群も含めてどのようなほめ方でもおおむね好印象を持ったことに対し、児童期後期である6年生は「賞賛のほめ」にあまり良い印象を持たず、「愛情・感情のほめ」に好印象を抱いたことが明らかになった。課題成績においてはいずれの学年でも差は認められなかった。これらの結果から、児童期の中でも前期と後期という発達の違いによって、効果的なほめ方も異なるという示唆を得た。

この研究結果の通り、6歳の息子には、今のところ、「賞賛のほめ」、「愛情・感情のほめ」に対しても同じように得意げな反応をしてモチベーションの向上につながっているように見える。

しかし、息子が小学生高学年にもなると、「ほめ」の受け取り方やほめ手の印象、ほめられたときに生起した感情などが違うものになってくるだろう。研究によると小学校高学年になると「愛情・感情のほめ」に好印象を抱くらしい。(確かに、小学校3年生の長女に計算速いねとそのスキルを褒めても、最近は反応が薄いのはそのためかもしれない)

いずれにしても、当然といえば当然であるが、「愛情・感情のほめ」が大事だと改めて気付かされた。さすが、子供2人を幼い頃から習い事に通わし、中学受験にまで導いた経験のある義母。。

もはや、うちの子供達の学業面での教育はすべてお願いしたい衝動に駆られている。。

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