見出し画像

スイカ🍉生き残り戦略

 6月中旬、隣の畑の先輩からスイカの苗を頂いた。黒くなるスイカで、タヒチという品種らしい。
 スイカはイノシシの好物。去年の夏、小玉スイカを何の防御策もなく普通の畝で作っていたら、イノシシに食べられてしまった(イノシシ以外の可能性もあるが、ついていた足跡や近隣の畑の被害状況からして猪之助が最有力容疑者)。
 今回は、昨年の被害直後に設置した、ワイヤーメッシュの柵(高さ1.2m)で囲った「猪ガード特等席(広さ 3×6m)」の真ん中に。
 ちなみに、左右両隣りは、同じくイノシシの大好物サツマイモとジャガイモを成育中。

 蔓が伸び花が咲いたら、花より先の蔓を切り、他の短い蔓も剪定して栄養分を実に集中。
 実が大きくなってからは、草マルチを下に敷いて地熱の吸収を和らげ、更に実の上に枯れ草を乗せて「目隠し」に。

 8月上旬、ボーリング玉サイズにまで大きくなり、ちょうど長男家族が遊びに来てくれたタイミングで収穫して、遂に入刀の儀。
 想像以上に赤くなっていて、味も最高。久しぶりに腹一杯になるまでスイカを食べた。


 9月に入り、もう実もなっていないし、シーズン終了だなと勝手に判断し、蔓を引き茎を切るなどして整理をしていたら、突然スイカが!
 今まで何処に?
 隣りから拡がってきたサツマイモの葉の陰にいたのか? 全く存在を認識できていなかった。


映画「ネイビーシールズ」より

 草に埋もれていた方の黒スイカの縞々の肌を見て、不意に頭に浮かんだのが、兵士がジャングル内や夜間の作戦行動中に顔に塗るカモフラージュ。あれは敵の目を欺くために塗るドーランだが、スイカの縞々模様も外敵から身を守るためのものでは?
 ……と思って調べてみたら、全く逆だった。縞々にして目立つことで、鳥に見つけてもらいやすくなっているらしい。鳥に食べられて、種をより多く、より遠くに運んでもらうために……
 まいりました。スイカ、侮るべからず!

いいなと思ったら応援しよう!