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カフェ経営の失敗談 1

2019年に埼玉県の駅前にカフェをオープンしました。持ちビルなので家賃は発生しませんが、改装や広告にその他諸々で1000万円以上使い、更に人件費だけで月50万円ほど飛んでいく状態で、売り上げは1日平均2500円ほどでした。
1ヶ月間で売り上げ数万円ということが一年近く続き、8人いたアルバイトを半分に減らし人件費削減へ。
更なる人件費削減のため営業時間を大幅に短縮しようと思っていた矢先に、コロナ補助金の話が出てきて、ここぞとばかりに営業時間を2時間にしました。
11時から13時まで。
最早何の為に営業しているのかという状態です。
しかしながら補助金は1日あたり6万円支給され、月間で150万円ほ手元に入り、コロナ禍に運良く奇跡の黒地経営になったのです。
コロナが始まっても、アルバイトが可哀想で続けていた赤字のカフェ経営でしたが、思わぬ所で元が取れました。

現在では補助金も無くなり、何故か数万円の売り上げが毎日出て、プラマイゼロ状態で何となく続けていますが、正直今後儲かる事はないでしょう。

カフェを潰してテナントを貸し出した方が間違いなく儲かります。

今回は、
今後カフェ経営を考えてらっしゃる方の為に、私が何故失敗したのかをご説明致します。

大前提として、
カフェは異常なまでに単価が安いです。
お客様に頭を下げて、商品をお売りしても350円です。
食事のセット価格も正直無駄です。
地方では家で食事してからカフェに来る方が大多数ですので。
薄利多売な商売とは頭で分かっていても、プライドが高い私は、数百円で偉そうにするなと思ってしまいます。
因みに、カフェ経営を始めてから外食時の私は相当店員さんに丁寧になりました。
カフェ経営は数百円でも心から感謝できる人で無ければ続きません。

お客様の中には「隣のコンビニのコーヒーは100円でお前のところより美味い」とわざわざ言いに来てくださる方もいらしたり、床にコーヒーを捨てて帰って下さる客様もいます。

こんな時も来店してくれた事に感謝できる方が真のカフェ経営者になれるのです。
私には到底無理な話でした。

次に、田舎と都会の差をしっかり認識しましょう。
都会であれば、駅前への出店はかなり有効ですが、田舎の駅前では逆に不利になります。

何故なら、駅の利用目的が違うからです。

都会の駅 駅自体が目的地になる場合が多い
田舎の駅 唯の交通手段

お分かりいただけたでしょうか?

田舎の駅前では、駅に直行する人が殆で人々が足を止めないのです。

つまり、田舎の駅前は出発して帰ってくる場所なので、目的地では無いのです。
地元民は電車の時刻に間に合うギリギリに家を出るので、カフェに寄る気は有りません。

田舎の駅前に出店予定の方は、よくよくお考えになる事をお勧め致します。



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