【野間仁根】 油彩 査定 鑑定 買取 致します
野間 仁根
キャンバスに油彩
◎ 野間 仁根の芸術
野間仁根（1901-1979）は、大正から昭和にかけて活躍した日本の洋画家です。彼は愛媛県伊予大島津倉村（現今治市吉海町）に生まれ、釣りと海を愛し、その影響を受けた多くの作品を残しました。野間の作品は、地元の瀬戸内海の風景や生活を描いたものが多く、特にバラや魚などのテーマで知られています。
彼は1928年に第15回二科展に出品した「夜の床」で樗牛賞を受賞し、以後も多くの展覧会で作品を発表しました。また、彼の作品は井伏鱒二や佐藤春夫、坪田譲治などの新聞連載小説の挿絵としても使用され、広く知られるようになりました。
1938年には師の一人である熊谷守一と二人展を開催し、その後も様々な展覧会で作品を発表し続けました。2005年、2012年、2016年、2020年には愛媛県美術館やミウラート・ヴィレッジ（三浦美術館）などで回顧展が開催され、彼の芸術が再評価されました。
野間の作品は、多くが出身地の吉海郷土文化センターに所蔵されており、その他にも愛媛県美術館や東京都の練馬区立美術館などに収蔵されています。彼の作品は、鮮やかな色彩と繊細な描写で知られており、特にバラの作品は地元の「野間仁根バラのミュージアム」でも展示されています。
晩年には、自身の画業を振り返るエッセイ『呑馬先生釣日記』を出版するなど、文筆活動にも力を入れていました。彼の作品は、自然と人々の生活を温かく描き出し、多くの人々に愛されています。
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