【牛島憲之】 油彩、リトグラフなど各種版画 査定 鑑定 買取 致します
牛島 憲之
油彩、リトグラフなど各種版画
◎ 牛島憲之の芸術
牛島憲之(うしじま のりゆき、1900年8月29日生まれ、1997年9月16日没)は、日本の洋画家であり、特に風景画で知られています。熊本県熊本市二本木町に生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)で岡田三郎助に師事しました。1927年に同校を卒業し、第8回帝展に初入選して以来、帝展や槐樹社展、東光会展などで作品を発表しました。戦後は1949年に立軌会を結成し、同会を主な作品発表の場としました。また、1954年から東京藝術大学で講師、助教授、教授を歴任し、後進の指導にも尽力しました。その功績により、1982年に文化功労者、1983年に文化勲章を受章しています。
牛島の作品は、柔らかな線と穏やかな色彩を特徴とし、牧歌的な叙情性が漂う風景画が多いです。彼の描くモチーフは灯台、水門、浜辺、畑、並木道、工場、タンク、煙突、空、雲、月など、日常的な風景が中心であり、同じ風景を繰り返し描くこともありました。これらの風景は、彼の手によって新鮮な表情を与えられ、美しい風景詩に昇華されています。
代表作としては、1946年の「炎昼」(京都国立近代美術館所蔵)や、1957年の「まるいタンク」(熊本県立美術館所蔵)などがあります。これらの作品は、形体の単純化と幾何学的構成によって、独自の画風を生み出しています。また、真珠のような光沢を持つマチエール(画肌)も彼の作品の特徴の一つです。
牛島は、時代の動向に直接関わることなく、自己の内奥の世界を深めていくタイプの芸術家でした。そのため、作風の変化は非常に緩やかであり、基底においてはほとんど同質のものが一貫しています。彼は、絵の具とカンバス、雨風をしのげる場所、そして目と手があれば絵は描けると考え、絵を売ることや華やかな場に参列することも少なく、描き続けること自体を重視していました。
彼の作品は、東京都府中市の府中市美術館に遺族から寄贈された100点が収蔵されているほか、各地の美術館にも所蔵されています。また、1977年には京都国立近代美術館で「牛島憲之の芸術-その静温な風景詩-」と題した回顧展が開催され、油彩画約110点、デッサン・水彩画約20点が展示されました。この展覧会では、彼の芸術の軌跡がたどられ、その独自の画風が再評価されました。
牛島憲之は、戦後の日本洋画壇に大きな足跡を残した画家として知られています。その作品は、今なお多くの人々に感動を与え続けています。
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