【大薮雅孝】ミクスドメディア 査定 鑑定 買取 致します
大薮 雅孝
パネルに貼付したキャンバスにミックストメディア
◎大薮雅孝の芸術
大藪雅孝（1937年-2016年）は、日本画とミクストメディアを融合させた革新的な作品で知られる画家です。彼はソウルに生まれ、幼少期を日本で過ごした後、東京芸術大学で学びました。彼は早くからその才能が認められ、1962年にシェル美術賞展で佳作賞を受賞し、その後も数々の展覧会で作品を発表し続けました。
大藪の作品は、日本画の伝統技法と現代的な要素を巧みに融合させている点が特徴です。特に、油絵のような質感を持ちながらも、日本画の繊細さを失わない独自の表現方法を追求しました。彼は岩絵具とアクリルを併用し、伝統と革新を同時に表現することに成功しています。また、彼の作品には、自然や動植物のモチーフが多く、緻密な描写とともに大胆な構図が際立っています。
教育者としても大きな役割を果たし、1990年には東京芸術大学の教授に就任しました。彼は後進の育成にも力を入れ、多くの優れたアーティストを輩出しました。1994年には、小川美術館で個展「山水鳥話」が開催されるなど、彼の作品は国内外で高く評価されています。
大藪雅孝の画業50周年を記念した巡回展「気韻生動」は、2012年から2013年にかけて全国で開催されました。この展覧会では、大藪の50年にわたる活動の中での円熟期に焦点を当て、絵画、陶器、書を含む約70点の作品が展示されました。軽井沢ニューアートミュージアムをはじめ、各地の美術館で展開されたこの巡回展は、大藪の「デザイン思想」を再評価し、その現代的な意義を探る貴重な機会となりました。
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