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【オディロン・ルドン】 版画 / リトグラフ 「黒い峰」1887年「聖アントワーヌの誘惑」1935年 査定 買取 致します。


作品名: 黒い峰

作家名: オディロン・ルドン

作品詳細: 1887年 リトグラフ 17×9cm

作品名: 聖アントワーヌの誘惑

作家名: オディロン・ルドン

作品詳細: 1935年 39×29.5cm


◎オディロン・ルドンの1880年代

オディロン・ルドンの1880年代は、彼の芸術的キャリアにおいて非常に重要な時期でした。この時期について以下の点が注目されます:

  1. 象徴主義への傾倒:1880年代は、ルドンが象徴主義のスタイルを確立し、深めた時期です。この時期の彼の作品は、夢幻的かつ神秘的な主題を扱い、内面世界や幻想的なイメージを探求しています。

  2. ノワール期のピーク:ルドンはこの時期、「ノワール(黒)」と呼ばれる一連の作品を制作しました。これらの作品は、炭やリトグラフを用いたモノクロームの作品で、神秘的で不穏な雰囲気を持っています。この「ノワール」シリーズは、ルドンの初期キャリアの代表作とされています。

  3. リトグラフとドローイング:1880年代のルドンは、リトグラフとドローイングに多くの時間を費やしました。これらの作品では、彼は現実世界を超越した、幻想的で夢のようなイメージを追求しました。

  4. 批評家や同時代の芸術家からの認識:この時期、ルドンは批評家や同時代の芸術家たちから徐々に注目を集め始めました。彼の独特のスタイルと主題は、象徴主義者たちに特に評価されました。

  5. 内省的な芸術の発展:ルドンはこの時期、個人的な幻想と内省を深めることにより、独自の芸術的言語を発展させました。彼の作品は、見る者に深い心理的な影響を与えることがあります。

全体的に、1880年代はオディロン・ルドンにとって芸術的に成熟し、個性を確立する重要な時期でした。彼のこの時期の作品は、後の象徴主義運動に大きな影響を与え、今日でも高い評価を受けています。


◎オディロン・ルドンのリトグラフ

オディロン・ルドン(Odilon Redon, 1840-1916)は、象徴主義運動に大きく貢献したフランスの画家であり、彼のリトグラフは彼の芸術的キャリアの重要な部分を占めています。ルドンのリトグラフには以下のような特徴があります:

  1. 象徴主義と夢幻的な要素:ルドンは、現実を超越した象徴的かつ夢幻的なイメージを描きました。彼の作品には、現実とは異なる、内面世界や夢のような状態を表現する要素がしばしば見られます。

  2. モノクロームの使用:彼のリトグラフは主にモノクロームで制作されており、特に黒が強調されています。この色使いは、彼の作品に独特の神秘的で深遠な雰囲気を与えています。

  3. 神秘主義と幻想:ルドンの作品には、神話、伝説、宗教的なテーマが頻繁に取り上げられ、これらは彼の個人的な幻想や無意識の世界を反映しています。

  4. 形態の曖昧さと変形:彼のリトグラフにおいて、しばしば認識可能な形態が抽象化されたり、不思議な生物や形状に変形されることがあります。これは、視覚的な現実と幻想の境界を曖昧にする彼の手法の一つです。

  5. 心理的深みと内省:ルドンのリトグラフは、深い心理的洞察と内省を反映しています。彼の作品は、見る者に内面世界への探求を促すことが多いです。

  6. 技術的熟練度:ルドンはリトグラフの技術において高度な熟練度を示しており、この媒体を通じて彼の独特の芸術的ビジョンを効果的に表現しています。

オディロン・ルドンのリトグラフは、19世紀末の象徴主義芸術の重要な表現形式として、今日でも高く評価されています。彼の作品は、当時の芸術界における思想的・形式的な探求の一端を示しています。


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