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けずる

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アロの著述集です。
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2023年4月の記事一覧

【過去記事】落ち葉#4「言葉にするということ」

自分の思いを言葉にすることは、自分の内にある不明瞭なかたまりを、言葉という輪郭をもったピースで分解することだと思う。しっくりくるピースが見つからないこともある。切り分けるとき、木屑のようにこぼれ落ちてしまうものもある。それでも、見つかったピースを一直線に紡いで相手におくる。相手はそのピースを受け取り、相手自身の中で再構成したものをおくり返してくれる。このとき、相手のピースが自分の中にぴたりと当てはまることもあれば、自分がおくったピースとの違いに違和感を覚えたりすることもある。

【過去記事】落ち葉#5「シーグラス」

ねえ、シーグラス。 きみはどこからきたの。遠くから。 ねえ、シーグラス。 きみは前、どんな仕事をしていたの。どんな姿だったんだい。 ねえ、シーグラス。 きみはとってもきれいだ。透きとおっていてうつくしい。 ねえ、シーグラス。 きみはまるくて、角がないね。削られたのかい、それとも自分で磨いたのかい。 ねえ、シーグラス。 きみの中に黒い線が入っているよ。これはなんだい。誰かと一緒にいるのかい。 ねえ、シーグラス。 きみの仲間を探していいかい。ぼくはきみの仲間を探したいん

死にそうなくらい愛した人と失恋したら

「絶対にもう二度と好きになることはない」と言われたアロへ 死にそうなくらい愛した人と失恋したら、まず、映画『食べて、祈って、恋をして』を観よう。たぶん、それでも立ち直れないから、何か自分のやりたいことを見つけよう。好きな食べ物って何?買ってきてゆっくり腹いっぱい食べな。それは過去にも食べたことがあるよね。好きなことも同じ。今まで生きてきた中に好きなことのヒントがあるよ。いきなり全身で飛び込むんじゃなくて、いろいろ片足を突っ込んでみる。過去の原因のせいで、今ネガティブだから、