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プレゼンティーズムとアブセンティーズム|気ままに労働雑感

経済産業省はこのほど、優良な健康経営に取り組む法人を選定・認定する「健康経営銘柄2022」と「健康経営優良法人認定制度2022」の申請受付けを開始しました。

従業員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に実践する「健康経営」については近年、企業の関心がとても高まっていて、上記の顕彰制度における選定・認定の基礎資料となる健康経営度調査に回答する企業も年々増加しています。

今年10月25日を回答期限とする令和3年度健康経営度調査では、健康経営の裾野をさらに広げるため、調査項目が追加されています。

その一つが、業務パフォーマンスに関する指標(プレゼンティーズム、アブセンティーズムなど)です。

プレゼンティーズムは、出勤しているものの健康上の問題によって完全なパフォーマンスを出せない状況を指し、アブセンティーズムは、傷病によって欠勤している状態をいいます。

健康経営度調査では、プレゼンティーズムやアブセンティーズムを定期的に測定しているかどうか尋ねたうえで、それぞれ具体的な把握方法と実績値を確認します。

生活習慣病予防やメンタルヘルス対策などの健康管理の取組みが、実際に生産性向上や組織の活性化につながるどうかは、企業にとって関心が高いところだと思います。

今回の調査などをきっかけに、先進企業におけるプレゼンティーズムなどの指標の開示が進み、健康施策が生産性向上に有効であることが広く認知されれば、健康経営に取り組む企業がさらに増加するのではないかと期待しています。

労働新聞編集長 金井 朗仁

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