自立と依存 物語#6

僕は〇〇中学校に通っている中学3年生。
周りはあまり受験を意識しておらず、勉強していない人がほとんどだった。
でも僕は目標があり、しっかりと勉強に励んだ。
いっつも周りの大人や先生からは
「いや〜北野はしっかり受験意識してるな!」
と褒めてもらえた。
嬉しかったし、自信になっていた。
塾に前はちょっとだけ通っていた。
だけどそこは僕にはやりづらかった。
結果しか見ない講師たちとは合わなかったのだ。
だから僕はすぐにやめた。


ある日の学年集会で生徒指導の先生が話した。
「お前たちは友達に依存しすぎだ!
何をするにも誰かと一緒…
依存するのをやめないと行く高校も一緒、就職先まで一緒にしないといけなくなるぞ!
それに比べて見てみろ!
北野はちゃんと自立してる!
自分の足で立ってる!全員見習え!」
僕の名前が出た瞬間は背中がジワッと熱くなったが、その後の言葉で急に胸が暖かくなった。
自立と依存、自分の足で立つか他の人に寄りかかるか。
僕は自分の足で立ててると知って嬉しく思った。


僕はそのまま勉強を続けられて、受験は成功。
これまでの努力が報われた形になった。
高校に入学した直後は受験期の名残で勉強を続けていた。
だが、誰も褒めない。
進学校なのでそれが普通と言わんばかりの対応。
それから勉強のモチベーションが下がり始めた。
その時に初めてわかった。
僕は自分の足で立ってた。だけど、それを見えない所で支えられていた。
褒められる事で支えられていた。
僕は先生に"依存"していた。


あとがき

今回は"自立"と"依存"について書いてみました。
物語と言うにはちょっと短めかな?
依存してるかなんてそれが無くなって
初めて知るんです。
でもそれが悪いかはわからない。
それが一生を支えてくれるかもしれない。

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