言葉の磁場("言場")
こんばんは。
突然ですがよく喋る人は好きですか?
言葉、あるいは言語と呼ばれるものは、
国や地域、民族や年代によって異なる特色を持っています。
しかし、どんなに異なった言語や言葉であっても、
共通する唯一の真理があります。
それが、「言葉は表現方法である」ということ。
言葉は人に対して自分の意思や考えを伝える手段であり、日本で「言霊」と呼ばれるような言葉の力というものは実際に存在しているのではないでしょうか。
磁石同士がくっつくときには、磁力が発生していて、
お互いがお互いの「磁場」に引き寄せられています。
これと同じことが言葉にも起きているのではないでしょうか。
言葉は表現方法、つまり自分の意見を発することで周りに影響を与える。
無口な人が何を考えているかわからないと感じるのは、
その人が言葉を発さないためにその人の「言場」を感じることができないから。
逆によく喋る人の周りには常にその人特有の「言場」がある。
人によってはそれを煩わしく感じたり、その「言場」に引き寄せられたりする。
誰しもが自分の「言場」を持っている。
それが自己確立と同義だからだ。
自分の意見を最後まで突き通す人同士はその「言場」が反発しあい、逆に自分の「言場」が弱い人はすぐに他人の「言場」に吸い寄せられ、意見がコロコロ変わってしまう。
時に「言場」は自分自身にも影響を及ぼす。
ネガティブな発言はネガティブ思考を加速させる。
一方で、競技などで大きな記録を出そうとしたり、全力を出そうとする時に大声を出しながら行うとリミッターが外れたようにうまくいく(らしい)。
これらは2つとも言葉の力が自分自身にも影響を与えているからだ。
では、この「言場」とうまく付き合っていくためにはどうすればいいのか。
まず簡単なのはたくさん話すこと。
話すことでその人の「言場」は形作られていく。
次に良い言葉を使うこと。
良い言葉がよい「言場」を生み、そこに引き寄せられる人も自分自身も居心地良くさせる。
最後に自分と違う「言場」を認めること。
受け入れて吸収するもよし、
ぶつかって反発するもよし、
1番大事なことは自分の「言場」をなくさないこと、
ほかの「言場」でかきけされないこと。