2022J1第26節 京都サンガvs横浜F・マリノス プレビュー 〜Like that song~
【プロローグ】
青人:
福岡戦、ほんと勝ててよかった!
赤松:
いやーー苦しかったね!
青人:
突然5バックとかやってくるし、、
赤松:
まあ苦肉の策だよあれは。
もう陣地回復とか捨ててたもん。
青人:
個人的には、特に後半ですね。
ルキアンとジョンマリが入った後の恐怖感。
赤松:
意外と決定機は作られてないけどね。
何か起きるんじゃないかって恐怖感は凄まじかった。
青人:
言われてみれば、、
すごい攻め込まれてるイメージだったんですが。
赤松:
福岡が縦ポン許容でどんどんマリノス陣内にボールを放ってきたから、必然的に自陣での時間が増えた。だけど、そこに立ちはだかった岩田とエドゥアルド。
青人:
決定機にならなかったのは、彼らのおかげなんですかね?
赤松:
まじでそう。ただ、セカンドボールを拾いきれない時間があって、そこが本当にキツかった。
青人:
やっぱり疲労が、、
赤松:
間違いない。そもそもガクって落ちる時間は90分の中で出てしまうものなのに、そこに輪をかけて中2日の過密日程。特に喜田やジョエルは本当に頑張ってくれたよ。
青人:
渡辺皓太もですね!
赤松:
そうだね!ほんとよく頑張った!
西村の負傷交代がなかったら、あの時間帯にボランチを替えていたはず。畠中を入れて岩田をボランチに上げるか、もしくはジョエルをそのまま入れるか。
青人:
なるほど。
赤松:
そうやって運動量の確保をしてセカンドボールの回収をしたかったんだろうけど、まあ色んな困難が積み重なってああいう試合展開になってしまった。
青人:
終盤、左サイドバックに角田を入れたじゃないですか?あれで状況が落ち着いた感もありました。
赤松:
そうだな。あそこで試合を殺せたんだよね。
ケヴィンさすがだなぁと思うよ。
青人:
いやでもほんとよく勝ちましたよ。優勝争いするチームってこういう苦しい試合を勝っていくイメージありますもん。
赤松:
そうね。残り試合のうち、果たしてどれくらいこういう試合になるのかわからないけど、たまに「マリノスらしくない」手堅い試合ってのも今後出てくるかもしれないね。
青人:
もちろん3-0、4-0の方が安心できるので嬉しいですがw
赤松:
当たり前だw
青人:
ええ。というわけで、次は京都です。
赤松:
アウェイだね。
青人:
16位のアビスパ福岡とは勝ち点2差の13位となっております。2試合未消化ですが。
赤松:
まあその未消化分の2試合が横浜と川崎なんだけどw
青人:
そっか!きっつ、、w
赤松:
まあ川崎には勝ってもらうとして。
青人:
ええもちろん。京都ならやれる!!
赤松:
まあ、とりあえず目の前の試合に集中だわな。
青人:
ですね!
【最近の京都サンガ】
青人:
さて、最近の京都はどうですか?
赤松:
前回対戦時のような尖った感じはあまりしないかな。リーグも佳境を迎えていて、残留って目標に向けた当座の勝ち点確保への執着が強まっている。
青人:
前回対戦時とか開幕当初は、かなり尖ってましたよね。ある種の無鉄砲さも見えました。
赤松:
ほんとそれ。ものすごいハイラインを敷いて、とにかくプレス!みたいな。
青人:
今は違うんですか?
赤松:
プレスの開始位置は、基本ゾーン2からで、システムで表すなら4-4-2。ただし、ベースは同じで、前方向に強く出るのは変わらない。縦幅もコンパクトだしね。
青人:
わりとオーソドックスなチームになってません?
赤松:
うーん、ボール奪ったあとの振る舞いとかは京都っぽい…てか曹貴裁っぽいんだけどw
でもミドルブロックに関しては、わりとオーソドックスかもね。
青人:
堅いんですか?
赤松:
んとね、ハマれば強いんだよ。前に出て守備をすることに対してみんな躊躇がないから、目の前の相手を捕まえに行くのは速いし、強度も高い。
けど、弱点もあるって感じかな。
青人:
曹貴裁っぽいですねw
赤松:
そうねw
例えば神戸戦の前半で顕著だったのは、横方向の揺さぶりに対して脆さを露呈していたんだよ。
青人:
対角線フィードとかですか?
赤松:
そうそう。神戸は、右から左ウイングの汰木に一気に展開して、対面のサイドバックとの1on1を仕掛けていた。そこに酒井高徳が絡んだりして、結構チャンスは作れていたよ。
青人:
なるほど。
赤松:
やっぱりこのチームは、人に付く意識がすごく強いから、ズレを作られやすいし、揺さぶりもされやすい。
そこは各チームが突いているポイントなんじゃないかって結論には至った。
青人:
一個外されると、それ以降も芋づる式に外されていきそうですもんね。なんとなくイメージつきます。
赤松:
そうそう。あと鹿島がやってたのも面白くて、こっちは縦のズレ。ウイングが降りてきて、逆に中盤の選手が出ていくとか。
青人:
縦と横、、中島みゆきの「糸」みたいですねw
赤松:
「たーてのいとはあなた〜」じゃないのよw
とにかく突くべきポイントはこんな感じ。
青人:
一個だけ気になってるんすけど、最近は1トップに山崎が起用されてますよね。
ウタカはなんで最近出てないんですか?
序盤戦は外せない選手だったはずなのに。
赤松:
大きく分けて2つあると思ってて。
まずは4-4-2ミドルブロックの1stDFとしての強度かな。山崎は、コース切りながら追い込むの上手いし、プレスバックも献身的にするし。
青人:
2018ルヴァン決勝を思い出します、、
赤松:
そうそうw
結局あれも山崎にやられたのよ我々は。
青人:
嫌な記憶だ。もう一つは?
赤松:
攻撃時のバランスかなと思ってる。
中盤まで降りて受けたがるウタカに対して、中央に鎮座する傾向が強い山崎。
現状の京都で言うと、ライン間で受けて強みを発揮する武富や松田を活かしたいんだと思う。
青人:
それって、ウタカと共存しないんですか?
赤松:
降りて受けるウタカだとスペースを喰い合ってしまうよね。だから、最前線に張って相手DFラインを下げさせてくれる山崎が使われているんだと思う。
青人:
なるほどそういうことですか。
まあウタカは年齢的にも30代後半ですからね、、
夏はきつそう。
赤松:
そうそう。序盤戦もウタカの稼働率というか、コンディション次第みたいなとこがあって、そこも京都の課題だったから。
少し話逸れたから戻すけど、現状ウタカはスーパーサブ的に使われているね。
青人:
なんだか怖い、、
赤松:
まあw
後半、京都は運動量の低下で押し込まれる時間帯ができるんだけど、そこから陣地回復をしたいときに、ウタカを起用する傾向が強いんだよ。あと木村勇大な。
青人:
あまり聞かない名前ですね。
赤松:
めちゃくちゃいい選手だよ。
184cmの長身で、ドリブルが上手いウインガータイプ。足裏の使い方が絶妙。
青人:
ほう、、いま関西学院大学在学中なんですね。
てことは特指か。
赤松:
そうだね。2,3人をひょひょいと抜いてゴールまで行っちゃうから、相手も対応に苦労してる様子がありありと見てとれる。しかも、ウタカや山崎といった起点になれるCFがいての木村だから、一筋縄じゃいかない。
青人:
この選手は今後も注目できそうですね!
赤松:
まさしく。おそらくマリノス戦も途中出場するんじゃないかな。
【試合展開の予想】
青人:
んで、この試合はどうなりますか?
赤松:
そもそも京都がやりたいのは、相手陣地にボールを置くこと。保持/非保持は問わなくて、基本は相手に持たせる。んで、高い位置でボールを奪ってショートカウンターで差し切る。
青人:
お馴染みのスタイルですね。
赤松:
何が言いたいかって言うと、まずはマリノスにボールを持たせようとするだろうってこと。
ゴールキックは大きく蹴るし、自陣からも山崎めがけてロングボールを多用する。
青人:
じゃあマリノスがボールを持ってビルドアップするってことですね。
赤松:
そう。ただし、立ち上がり20分は我慢が必要かもしんない。この20分間は、スピード・強度共に最高レベルで入ってくるから。ここ無失点に押さえるだけでも、マリノス勝利の確率はグンと上がる。
青人:
そんなやばいんですか?
赤松:
どのチームもここであたふたしてるうちに1点ないしは2点取られてゲームの趨勢を持っていかれてる。
マリノスとしては、まずここ手堅くいきたいよ。
青人:
怖い、、過密日程考慮でメンバー入れ替えたりすると、余計に連携面の齟齬を突かれそうですし。
赤松:
そうだね、もう高丘に祈ろうw
まあとにかく立ち上がりはそんな感じで、ここをくぐり抜けたら少しだけ余裕持ってボールを保持できる時間が来る。だから、前半20分以降が最初の勝負どころかなと。
青人:
ここで頑張って点を取りたいって感じですかね?
赤松:
まさに!
まああとはさっき言った通り、横の揺さぶりと縦のズレを使いながら喰いつかせて逆を取っていきたい。
青人:
キーマンとかいますか?
赤松:
この試合で小池裕太起用は面白そうだなと思ってる。
青人:
ほう、、
赤松:
エウベルが下がって受けて、後ろからパワーを持って出て行く小池裕太って組み合わせは、なかなかいい武器になりそうなイメージがある。
青人:
裏を取れれば、あとは速攻で差し切る感じですよね?
赤松:
そうね。
直近2試合がベンチスタートだった仲川がスタメン右ウイングに復帰すると思っていて、この試合は彼のゴールに期待かなと。
青人:
取れると良いですね!
赤松:
だよね!
前節・福岡戦は、なかなかうまくいかなかった部分もあって、苦しみながら勝てた形だった。
得てして、そういう試合の次であっけなく負けてしまうって光景はよく見るから、今のマリノスはそうじゃないってところを見せてほしい。
青人:
うん、ああいう勝ち方をした次で転けたら無駄になってしまいますし、ここは手堅く勝ちたいですね!
赤松:
おう!絶対に勝とう!勝てるはずだ!!
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To Be Continued・・・