リアル新卒1年目の教科書
2019年4月入社し、社会人1年目がスタートして約半年が過ぎました。
この約半年は、慣れないことが多く、本当に苦しかったです。毎日本当に苦しみながら、「社会人」になっていきました。悩むこともたくさんありましたが、先輩にたくさん指導をいただいて、4月よりだいぶ変わることができたな、と思います。
私なりの葛藤を経験し、そこから生み出した「1年目とはどういう仕事のスタンスでやっていくべきなのか」を考えました。だれかの役に立てればうれしいです。
報・連・相はやっぱり本当に大事だった
よく言われる「報連相」は、本当に基本中の基本で、やっぱり大切だと痛感しました。
新卒のできる仕事の範囲は限られていますし、わからないことがあってあたりまえ。大きなトラブルを起こすよりも、報連相を意識して、何事も相談するようにしたほうがいいと思います。
結論から話す
先輩に話しかけるときは、「報告があります」「〇〇について相談です」「今何分ほどお時間構いませんか」と、自分の話したい事にタイトルをつけ、「結論ファースト」を意識します。
それはメールでも同じ。
〇〇様
お世話になっております。
●●についてお聞きしたいことがあってご連絡しました。
~~~
と、「このメールはこういうことについて書かれているんだな」とわかるようにすることが基本です。
「結局何が言いたいの?」と言われないために、「自分が1番伝えたい事はなんだろう?」「自分は何をお願いしたいのか」と考える癖をつけました。
期限に遅れそうな地点でまず報告
仕事に慣れないうちは、思ったよりも作業に時間がかかり、割り振られた仕事が期限内に終わらないこともしばしば。
そんなときに、「すぐに」報告するようにしたほうがいいです。怒られたくないから報告をしたくない…と怖いかもしれません。でも、報告が遅くなればなるほど、さらに怒られますw
やばい期限内に終わらない!とわかった時点で報告し、「何時に終わりそうなのか」と、新しい目安の時間を伝えます。
そして、あとから必ず自分で振り返ります。
・どうして時間内に間に合わなかったんだろう?
・何に時間がかかっているんだろう?
・どうしたら次は時間を短縮できるんだろう?
仕事はこれの繰り返しです。PDCAを回すことで、確実に成長できると思います。
自分の作業時間を把握する
先ほどの「期限に遅れそうな時点でまず報告」に関連して、自分の作業時間を把握することも大切です。
だいたい自分は見積書を作るのにこれくらい、企画書を作るのにこれくらい、と把握しておくことで、スケジュールを正確に組むことができるからです。
自分の作業時間を把握出来たら、次は、「先輩はどれくらい時間をかけているんだろう」と気にしてみてください。
・なぜ自分よりも早く、正確にいいアウトプットができるのか
・自分との差はどこにあるのか
を考えると、より自分の生産性をアップすることができます。
仕事のコツはぜひ先輩に聞いてみてください。
「〇〇さんのこういうところを見習いたいので、アポに同行させてもらえないでしょうか」「〇〇さんの生産性を見習いたいので、この作業を最初から見せてもらっていいでしょうか」と。
後輩から質問されると、割とみんなうれしいと思いますよ。
1分で返せるメールを寝かせない
仕事の基本は「即レス」です。
絶対に覚えておいてほしいのは、メールを相手に待たせている時間は、「相手の仕事が前に進むことを阻止している」ということ。
自分でボールを持ったままにしない。相手にパスを回してください。
例えば、すぐに返せるようなメールを、会議の後でいいや、と1時間後に返してないでしょうか。相手の時間を1時間奪っていることになりますよ。
TODOリストをを極力減らす
先ほどの「1分で返せるメールを寝かせない」にも共通することですが、「TODOリストを極力減らす」ことは、後々自分を助けることになるので意識したほうがいいと思います。
大量のタスクを、TODOリストにまとめることは大事です。でも、やることに追われないためには、TODOリストの項目自体が少なくすること。
だから、TODOリストの量を減らすためにも、1分で返せるメールを「メールの返事」というTODOリストに追加するのではなく、さっと返したほうがいいです。
仕事が多すぎて終わらない…という人は、スケジュールの組み方以前の問題に、「TODOリストを減らせないか」「TODOリストに加える前に、1分で片付けられることはないか」を意識してみてください。
2時間の修正をする前に、5分の確認
「先輩から仕事を頼まれた、でもイマイチわかってないところがある、質問したいけど、先輩忙しそうだし聞きづらい…このままやっちゃおう!」
と、自分の勘違いで仕事を進めてしまって、先輩の意図と違ったアウトプットを提出してしまい、結局2時間の修正…
ということはよくあり得る話です。
5分確認すれば、2時間の修正はなくてよかった。
先輩が忙しそうでも、「すみません、ここが少し理解できていないので、5分確認させてください!」と頼みます。あとからのことを考えるとスムーズです。
先輩の説明の仕方が悪い場合も考えられます。
目指すべき完璧な説明は、「相手から質問が出ない状態にする」だと学びました。
期限と所要時間と重要度を把握する
タスクが複数あるときに、どれから手をつけていいのかわからなくなる。
そんなときに、「期限」と「所要時間」と「重要度」を把握するべきだと学びました。
・これはいつまでにしなければならない仕事なのか
・これはどれくらい時間がかかるか
・この仕事はどれくらい重要なのか(社内よりもクライアント優先)
これらを理解したうえでスケジュールを組みます。
自分の悩みの種類を把握する
Twitterで「社会人で辛かった時期は?」とアンケートを取ると、「1年目」と答えた人が半数以上という結果に。
社会人1年目は辛いようですね。。。(このツイートを見て、あーやっぱみんな通る道か、と少し安心しました)
仕事を進めるうえで悩みを抱えたときは、悩みの種類を考えることが必要だと思いました。
悩み①慣れてないだけ、知らないだけのこと
悩み②がんばってもどうしてもできないこと
解決法
①⇒やり方を教えてもらい、覚えて数をこなすだけ。
②⇒自分がなぜできないのかを考える。先輩から客観的に見てもらう。
こう考えると意外とシンプル。
私はよく仕事で悩んでいた時、「これは新卒あるあるの悩みなんだろうか」「それとも私がポンコツである故の悩みなんだろうか」
と、どちらかわからずモヤモヤするということがよくありました。
私の悩みはどこに当てはまるのだろうと考えたのですが、結局時間がたたないとわかりませんでした。慣れていくうちにできるようになったことは、きっと「悩み①慣れてないだけ、知らないだけの悩み」だったんだと思います。
逆に、時間がたってもなかなかできないことは、「悩み②がんばってもどうしてもできないこと」なのかもしれません。客観的なフィードバックを求めました。
新卒のほとんどの悩みは「悩み①慣れてないだけ、知らないだけのこと」な気がします。数をこなしていくうちに、「お、できるようになってきた!」と、アハ体験のようなものが私にも何度かありました。
言われたことは1度で覚える
先輩も、新卒が1回目で完璧にできるとは思っていません。
最初はできてなくて当たりまえ。そこからフィードバックを通して成長していくものです。だから、「どうして自分はこんなに注意されるんだろう」と悩む必要はありません。
それよりも、「注意されたことを1回で覚えること」のほうがよっぽど大切。最初のミスよりも、2回目のミスのほうが指導は厳しいです。
人間の脳みそは思ったより忘れやすいようにできています。
メモにとるなりして、自分のミスを1度で克服するようにしましょう。また、メモを取っている姿は先輩に「こいつは真剣だな」と思ってもらえます。
他の同期の学びを自分のものにする
仕事ができる人とできない人。
入社式の時はみんな同じに見えたのに、時間がたてばたつほど差がついていきます。自分より早く初受注をしたほかの同期のことがうらやましくて仕方がないときもあるかもしれません。新卒MVPがとれなくて悔しいこともあるかもしれません。
だけど同期と自分を比較して、自己嫌悪に陥るのはちがうな、と思います。同期も自分も、それぞれ長所と短所があります。
わたしも負けず嫌いなので嫉妬したり自己嫌悪になることもありますが、大事なのは「他の同期の学びも自分の学びにしてしまうこと」だと気づきました。自分へのフィードバックだけだと、100しか成長できなくても、同期へのフィードバックも自分の学びにしてしまえば、200成長できます。成長速度が2倍になります。
同じぐらいのビジネスレベルだと、同期のミスは自分も犯しかねないものです。自分が叱られなくてよかった…とほっとするときもあるかもしれませんが、自分への学びとして肝に銘じたほうがいいと思いました。
最後におすすめの本を紹介
ここまで、半年間で学んだビジネススキルを書き連ねてきましたが、私がおすすめしたい本を紹介します。
ざっくりとあらすじを言うと、会社が辛すぎて自殺しようと思った主人公が、とある人物に助けられ九死に一生を得ます。そこから、「働く」とは何か、を考えのしていくストーリーです。
読んでて涙があふれてきました。
仕事をしないとお金がもらえないから生きていけない。だけど、「仕事」は「人生」の一部であって、仕事だけがすべてじゃない、ということを、これからもずっと忘れないようにしようとこの本を読んで思いました。
まとめ
ここまで読んでくださってありがとうございます!
まだ社会人歴半年ですが、今後同じような道をたどる新卒の役に立つことができればうれしいです。社会人の大先輩方にとっては、ちょっとでも初心を思い出してくれると嬉しいです。
Twitterでも情報発信してるのでよかったらのぞいてみてください。