風の旅人

蟻は🐜、ある時、大空と地平と海の広がりに気付いた🌅。そして長い旅へ出た✈。旅は、長く醸された秘酒のように、人生を愉しませ、癒してくれる相棒。👤コロナ禍まで海外旅行専門の小さな旅行会社を三十数年経営。現在、行雲流水の日々🌏約70国

風の旅人

蟻は🐜、ある時、大空と地平と海の広がりに気付いた🌅。そして長い旅へ出た✈。旅は、長く醸された秘酒のように、人生を愉しませ、癒してくれる相棒。👤コロナ禍まで海外旅行専門の小さな旅行会社を三十数年経営。現在、行雲流水の日々🌏約70国

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世界の旅を、絵にする

過去に旅した世界の写真を見ていると、思い出が走馬灯のように甦ってくる。その情景は鮮明で、身体に蓄積した旅の感情が、ふき出すように現れ、絵として表現したくなる。 油絵は二十歳頃から描いてきた。五十枚ほど描いて、長い間冬眠状態であった。 今年から、旅した世界中の風景を油絵として精力的に描画中です。掲載絵©2024 🎨この絵の場所: アメリカのワイオミング州、グランティートン ナショナルパーク。辿り着くまでは名前も知らなかった。この国にはこんなに美しいところがあるんだ! 驚きの出会

    • 地平線、甦る太古のDNA

       この写真、モンタナ州からワイオミング州へと自転車で走っている時に撮った一枚だと思う。昔のことだから記憶が薄れている。当時、僕はアメリカ人の仲間たちとオレゴン街道を西から東へと自転車で向かっていた。Oregon Trail と呼ばれるこの道は、主にヨーロッパから移民としてやってきた人々が、上陸後、西へ西へと入植地を広げ、太平洋岸に辿り着くまでの幾つかのルートのひとつに名付けられた街道だ。だが、もともとこの地に住んでいたネイティブ側からすると、土地を搾取され、文化・文明を否定さ

      • 昔の旅、1

         若い頃、僕は世界一周の旅に出た。ずいぶん昔のことなので、記憶もおぼろげかなと思いきや、不思議にも鮮明に甦ってくる。脳が若かったからだろうか? いつの時代もそうであるように、当時の若者たちも、それぞれが何かにぶつかり悩みながら右へ左へと進んでいたように思える。僕も、外国に行きたい!という夢が芽生え始めていた。その為、なけなしの金で、小田実の《何でも見てやろう》や五木寛之の《青年は荒野をめざす》などの本を買って、その世界にはいっていった。  その後、人生の山河を越え、老輩の域に