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昔の旅、1


 若い頃、僕は世界一周の旅に出た。ずいぶん昔のことなので、記憶もおぼろげかなと思いきや、不思議にも鮮明に甦ってくる。脳が若かったからだろうか? いつの時代もそうであるように、当時の若者たちも、それぞれが何かにぶつかり悩みながら右へ左へと進んでいたように思える。僕も、外国に行きたい!という夢が芽生え始めていた。その為、なけなしの金で、小田実の《何でも見てやろう》や五木寛之の《青年は荒野をめざす》などの本を買って、その世界にはいっていった。
 その後、人生の山河を越え、老輩の域に達した今、このnoteを何も解らないまま始めることにした。僕のSNSは、X、インスタに続いて三番目である。青年期にはパソコンやスマホがなかった世代なので、使いこなせるまで🔰マークで、今日を皮切りに、時々、旅の昔話をしようと思う。加齢による目の疲れもあるので、月に1~2回ほど? タイムマシンに乗った気持ちで、楽しんでもらえれば嬉しく思います。
 初回のこの投稿は、前書きが長くなったので短めの文で始めます。
 写真は、アメリカ ケンタッキー州の、とある小さな町のバー。開拓時代の雰囲気で、腰に拳銃を下げたカウボーイ達がやって来そうであった。当時、僕はアメリカ人と一緒に、オレゴン州からキャンプしながら二カ月程かけてこの地に辿り着いていた。
 バーは昼間なので未だオープンしてなく、ああ、ここで一杯やりてえなあ~と側にいたディビッドに話しかけながらシャッターを押した。
🔘この旅の参考事項(思いつくままに):
⚫当時は1ドルが約300円前後。サラリーマンを辞め、ダブルワークで半年間働いて旅費を工面。
⚫一番安かったエア・サイアム(タイ国の航空会社、翌年?倒産)でルートは羽田➡️ホノルル➡️シアトル。ホノルルからシアトルはコンチネンタル航空。チケット代金は忘れました。
⚫自転車はオレゴンで購入。10段ギヤーのプジョーで約7万円。太平洋に面した町で米国人14名と合流。その後、東海岸向けて出発。毎晩テント泊、キャンプ飯。3か月かけ6300キロ先の大西洋岸まで。
⚫1日中走っても上り坂が続く道、ロッキーでは標高4千メートルの峠越え、地平線が1週間も続くカンザスの小麦畑・・などなど、この国の広大な国土とフレンドリーな人々に感激。日本はこの豊かな国相手にとんでもない戦争をしたものだと思い知らされた。
⚫ベトナム戦争終結後10年程しか経っていなかった頃。
⚫英語を話せるようになるまで教えてくれた仲間たちに感謝。
🌏それでは、又の機会に👍

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