HIITしながら自殺を考える自殺志願者

おそらく世界広しと言えども、僕のようにHIIT(高強度インターバルトレーニング)をしながら、「どうやって死のうかな」と考えている自殺志願者などいないと思う。

心肺機能や筋肉増大を目的に鍛えつつ、理想の自殺について考えを巡らせているのだ。世界でも稀有な珍獣だと自認している。

僕は自分の自殺をネガティブなものだと考えていない。

明るく楽しく、周囲も大爆笑するような自殺を目標に毎日トレーニングや瞑想に励み、適切な栄養素を適切な量摂取し、腹八分の食事をし、質の高い睡眠をとって、ストレスを回避しながら生活をしているのだ。

理想的な自殺をするには、万事に対して万全を期す必要がある。

完璧とまではいかなくても、限りなく完璧を目指さなくてはならない。

それが自分の命に対する最後のリスペクトというか。

出来ることがあるのにやらないで死ぬなんて愚の骨頂。出来ること、すべきことをやりきって死ぬのが一番格好いい。

如何に死ぬか。常々僕を悩ませつつも、僕を向上させてくれる素晴らしい思想なのだ。ただ漫然と生きているだけの馬鹿とは格が違う。そんなものは死んでいないだけで、生きているわけではない。

消極的な生は、消極的な死にも等しい。

今日も明日も明後日も、きっと僕はHIITしながら、もだえ苦しみながら、理想の死を夢に見ていることだろう。

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