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コンサルタントのつぶやき#3~就活から入社当時を振り返って②(250110)

最初のお客様のご支援を経て、その後は様々なメーカーの開発期間短縮、品質向上のプロジェクトのご支援を行いました。
1995年ぐらいから2003年ぐらいまでは、日本の電機系メーカーも景気が良く、他社よりもいかに早く新商品を市場に投入するか、そのために開発期間短縮を目指し、そのトレードオフのリスクとなる品質を向上させる、維持させることに熱心に取り組まれていました。そのような活動の側面支援を行いました。
これまで例えば、1年間かかって新商品を投入していた開発プロジェクトをいかに半年で市場に新商品を投入するか。そのために試作回数を減らし、それでも品質が低下しないようにするためのプロジェクトマネジメントの検討に取り組みました。
以前の新商品開発プロジェクトで起きていた品質トラブルを整理、その原因を探り、また傾向を抽出し、その対策をプロジェクトキックオフ時から施策の取り組み計画を検討することで、試作回数削減を実現するための検討をお客様と昼夜問わず議論しました。よくお客様とも飲みに行ったということです(笑)。家電、音響機器、半導体、自動車部品等など。今は生成AIの助けも借りられるようになりましたが、当時はトラブル事例をExcelに入力していても、漢字を多数入力すると、落ちてしまうこともよくありました。
人間、自分で起こした品質トラブル情報は隠したいものですし、その原因を他人に追求されるのは気持ちいいものではありません。しかし、その情報は次の新商品開発プロジェクトの重要なノウハウであり、新しいことに取り組む課題やリスクを低減させるための重要な情報となることを理解していただくこと。その情報を積極的に、効果的に活用するためには、情報の貯め方、記述方法、検索方法、変化点の考え方等、勉強になることが多々有りました。このような検討を支援することで、インタビュー、ヒヤリング、ファシリテーション、コーチングのスキル、工夫も培われたような気がします。
この頃、同時に食品系の会社にISO9001の認証取得支援をしました。ちょうど私の会社としてもISO9001の審査員ライセンスの取得を推奨しており、手を挙げて外部研修にも出かけました。ISO9001を学ぶことで品質マネジメントシステム構築を通じて考えたいこと、ISO9001の認証取得支援を通じて、会社の組織、業務分掌、KPI等を学び、考え、ドキュメント類を整備していくこと。これらが家電メーカー等の開発期間短縮を組織的に継続的に実現できるようにするための仕組み作りにも大いに役立てることができました。この頃のお客様とは今でも公私を通じておつきあいさせていただいております。この当時の取り組みも現在の私のコア技術につながっています。
この頃から日本の大手製造業は積極的に工場の海外展開を進めるようになってきました。自分としては海外で仕事ができるようにならないといけないという意識も高まってきました
(続く)

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