Soul, Funk, R&B #1
Al Green - Green is Blue (1969)
Al Greenの1969年のセカンドアルバム「Green is Blue」は大した知識もないけどブルース名盤では取り上げられてるから一応知ってた。基本的にゴスペルボーカリストなソウルフルな心の染み入る歌で、まったりと甘ったるくドロドロで、ロックとは対極な歌です。バックに出てくるギターのエグさが強烈なので興味を持ったが、円やかな旋律と音でソフトに弾くと思いきや、ギュワンギュワンとファズったシングルコイルギターの突き刺さる音が瞬間的に入る効果的な音をこういう甘い音の中で使う事は新鮮だった。
もちろんギターの音だけでなく曲に合ったマイルドなトーンが基本でホーンセクションも使われて、Tower of Powerで慣れてるけど、B.B.Kingもお得意家芸だから違和感はない。ここで後々にセッションしてるB.B.Kingがギター弾いてたら嵌まった気がする。久々に歌ものを聴いたが、気持ちは分かるけど好みではない。デカい音でナマで見たら感動するし、ロックもソウルも変わらないスピリッツが詰め込まれてて熱気ムンムンな作品。
Aretha Franklin - Lady Soul (1968)
アメリカを代表するソウル歌手のアレサ・フランクリン。先日WWEのレッスルマニアを見ていたら冒頭にアレサ・フランクリンのピアノと歌と合唱によるライブを持ってきて、見てしまったけど凄い。太ったアレサ・フランクリンがカラダを重そうにしながら相変わらずの声量で歌い上げていた。
アレサ・フランクリンにも最初期とはあって、中でも1968年の三枚目「Lady Soul」はアレサ・フランクリンを決定付けた作品。名曲のオンパレードと言うべき素晴らしい作品が詰め込まれていて、冒頭の「Chain Of Fools」から心地良く聴けるし、3曲目の「 People Get Ready」はロックファンなら有名なジェフ・ベックとロッド・スチュワートが80年代に再度組んだ時のシングル曲で売れた。ロッドの歌もモノ哀しくてさすがだけどアレサ・フランクリンの場合はもっとソウルフルな歌が最高。5曲目の「You Make Me Feel Like A Natural Woman」は名曲で、この声量で歌われた日には涙なくして聴けないくらい素晴らしい。
往年のソウルは50年代から60年代初頭のイメージで、多分モータウンの全盛期をイメージしているからだけど、アレサ・フランクリンの「Lady Soul」は1968年リリースなのでほぼロックの世代と被っているから不思議はない。オーティス・レディングも同じだが、彼の場合は早くに伝説になっている。栄光のアトランティックレコードの印象もあるからソウルはロックよりもちょっと古めの印象。アレサ・フランクリンもアトランティック所属でライブ盤「Aretha Live at Fillmore West」もオススメ。
好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪