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U.S. 70s Rock #1
America - America (1971)
アメリカと言うバンド名は大胆としか思えないし、よくぞアメリカ人がそんなバンド名付けたと思う。ジャケットを見れば、れっきとしたアングロサクソン白人アメリカ人だから誰も異論は唱えなかったし、時代が時代だからある種の象徴だったかもしれない。
バンド名のアメリカから連想する音はやたらとワイルドでハードでロックな音だが、実際のアメリカは到底その方向ではなく、60年代の雰囲気が漂うヒッピー精神溢れるコーラスフォークトリオだからがっかりするバンド。1971年に売れた「America」の邦題タイトル曲ともなった「名前のない馬」が知られてて、アルバムリリース後にヒットした「名前のない馬」を敢えて追加挿入して有名になった。
バンド名に惑わされずに聴けばソフトでアシッドとサイケ風味も入ったコーラスとフォークギターの音色の鳴り響く美しいグループ。軍人の息子たちがロンドンで組んだバンドだから英国の同じ時期のサウンドが反映されている。もし彼らが英国人で、同じ事やってたらフォークの名盤と言われるアルバムが多数出来上がっただろう。ところがアメリカ人だったから、その深みが出る事もなく、サラリと聞かせてる大衆サウンドになっている。でも、かなり味のある音に仕上がっていて、インパクトはあると思う。ただ、個人的には全く記憶に残らないサウンドだが。
好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪