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70s French Prog Rock

Ange - Au Dela Du Delire (1974)

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 フランスのバンドの中でも異質だと思われるMagmaとBooz。だからこそ世界的に知られるまでに大成したし、フランスらしい音なら出てこなかったと思う。一方、おフランス的にフランス語で歌いながら音は英国的な叙情性をモチーフとして、メランコリックに展開できたAnge。

 Angeが1974年にリリースした3枚目「Au Dela Du Delire」。邦題は「新ノア記」だから救世主的な感じの歌詞で彩られて、寓話的、メルヘンチックに音の情景が歌詞に表れている。

 その音はフランス語だからフランス映画みたいに情景が浮かぶ。戯曲的な展開を魅せて、音だけをドラマティックに聴かせるようなドラマ的構成に驚く。文化の形成が違う国でイタリアや英国の同時期の世界とは違う方向性の作品。

 「Au Dela Du Delire」のモチーフはジェネシスの印象で、テクニック的に凝ったプログレッシブバンドではないけど雰囲気があり、最初から最後まで一気に聴ける。アナログ時代の方が休憩できたから聴きやすかったが、今聴いても特異な性格を持った作品。割とどこでも見かけるからオススメ。

Arachnoid - Arachnoid (1978)

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 1978年にフランスから唯一作「Arachnoid」をリリースしたArachnoid。クリムゾンフォロワー的と言われても、このバンドも後から目を付けられた気がするが、少なくとも自分はそうだった。破壊的クリムゾンのフォロワーで周囲がパンクだった時代に硬派な音でシーンに出てきたバンド、ジャケットもイキんでしまい、見た感じでも知的感あるから、期待を込めて破壊的な音を楽しみたい。

 冒頭はやや期待ハズレから始まったけど、突如ぶっ壊れる。そして繊細な展開へ進み、随分練られた構成と音世界が繰り広げられ、破壊劇だけでなく繊細で美しい世界も同時に味わいながら瞑想できるサウンドを展開。クリムゾン的で唯一無二な音を出してて頼もしい。聴けば6人編成のバンドで、テクニックも申し分なく、楽曲も見事にプログレッシブで1978年に既に継承されていた音に驚く。もうちょっと知名度あれば良い線まで行けたバンドと思うレベルのサウンド。


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