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European Progressive Rock

Airbag - Greatest Show on Earth (2013) : Norway

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 ノルウェーから2009年に出てきたバンド、Airbagの三枚目の作品「Greatest Show on Earth」は明らかにピンク・フロイドの「狂気」以降の一番自分が好きな時代の影響下にある。影響レベルを超えて、少々変形させているだけで同じ作品と言えるくらい。音色の新しさや鮮やかさは全然違うけど、ど真ん中がピンク・フロイドのアルバムの音。オマージュ作品だから良いけど、褒め称えるなら見事にその世界を再構築してくれたと手放しに喜びたいアルバム。ここまで出来たら文句のひとつも出ないです。

 アルバムジャケットすらもヒプノシス風味な作品で好感が持てる。日常に於ける非日常を貫いたヒプノシスのアートセンスをこういう風に持ち込んだか。面白いモノで、素人の自分でもこれはヒプノシスに似てるけどヒプノシスじゃない微妙な違いが分かるから、ヒプノシスのセンスは特異だ。具体的に言葉で書けない所が見事。

Airbag - Disconnected (2016) : Norway

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 ノルウェーのAirbagの2016年作4枚目のアルバム「DIsconnected」。このバンドのモットーはピンク・フロイドの雰囲気を如何に現代に伝えるかが大きく、オリジナリティにこだわりは持たないが、不思議な事に個性的。曲調も歌も大げさなアレンジもフロイドだけではない雰囲気を持ちながら、曲をフロイドの世界に近づけてる。フロイドならこういう音でも似合うだろうと、実践している感じ。だからフロイド愛に溢れすぎてて自分達はそれよりももっと夢のフロイド像を作っていると。

 今回の「Disconnected」はもう中後期のフロイドの、もっと絞って言えば「炎」のフロイドの拡大解釈版で、現代的に聴きやすく、手法はギターを中心にしながらの歌もので、ゆったりと大らかにリスナーを心地良くさせ、静と動をハメ込み、見事なまでのアルバム完成度と構築美を聞かせる凄い作品。古いロック好きなリスナーなら多分一気に聴けて、懐かしさを覚えたまま浸れてしまう。

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好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪