2010年代の洋楽ベストアルバム100を聞く ~1.Daft Punk『Random Access Memories』~

ダフトパンクはもちろん知っている。それほど聴いてきたわけではなかったが、さすがに『One More Time』は知っている。ペットショップボーイズよりはもう少しクラブサウンドよりのテクノポップデュオというのが、当時の私の認識である。

で、本作である。
一聴して思ったのは、『むっちゃ普通やん』である(いい意味で)。もともと非常にキャッチーなエレクトロサウンドのユニットだとは思っていたが、それでもどこか尖がっている部分があって、テクノ少年やクラブミュージック好きのための音楽という印象があった。

でも、本作を聴いて思ったのは、万人向けのポップスになっているなということ。テクノやエレクトロという形容よりも、ポップとかファンクとかAORなんていう言葉がしっくりくる。そんな音楽に感じた。別に音はさほど変わってないのかもしれない。きっと、テクノ的な音ってもうあらゆるポップミュージックに取り入れられていて、最早当たり前になってしまったのだと思う。

あらためて先入観なしに聴いてみると、ポップなメロディー、ソリッドなりズム、印象的なリフが際立つ良質なポップアルバムである。

印象的なイントロで始まる、オープニングナンバー『Give Life Back to Music』、まるでアースウインド&ファイヤーを彷彿とさせる『Lose Yourself to Dance』 、文句なしの王道ポップチューン『Get Lucky』、加工ボイスと肉声の掛け合いが美しい『Doin'it Right』など、まさに、ポップソングの玉手箱である。

ポップ度  ★★★★
インパクト ★★
総合評価  ★★★

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