見出し画像

2022年1月良かった音楽(今更)


最近寒いっすね〜(もうあったかいよ)

寒い時は家で音楽聴くのが一番なんですよね〜

一月は基本的に布団の中で音楽聴いてたので聴いてた中から良かった奴をまとめます

行くぞ!!!!!!!!!!!(さっさと書き終えてくれ)


新譜

9位 Alphabet Holds Hostage『Again and So Soon』

イギリスのlofi bedroom mathgazeを掲げてやってるアーティストです。

マスロックとシューゲイザーを合わせる試みは色々あって、例えば去年話題になったParannoulの 1stアルバム『Let's Walk on the Path of a Blue Cat』とかですね。

シューゲイザーのノイズの上でマスロックやるみたいなのが多いんですけど、このアルバムは一味違っています。

特に3曲目の"temporary pharmacy"が印象に残っていて、言葉にするとシューゲイザーの煌びやかなノイズを細かく切ってマスロックのリズムに配置してる感じ。聴いたことないサウンドで耳に残りました。


8位 Asleep Country『Helvetic Sylph』

去年Claire RousayとStanding On The Cornerをめちゃ聴いてて、そっからサウンドコラージュとかミュジーク・コンクレートとかをたくさん聴いてまして、そこで見つけたのがこれです。

Asleep Country、知らないアーティストだったんで調べてみたんですけど

別名多くね??

とりあえずロシアの人らしいです。

3時間くらいの大作で主にジャズをベースにサウンドコラージュを重ねに重ねた作品で、最初から最後まて聴いたことの無いサウンドが繰り広げられています。通しで聴くとかなり疲れますが一回は聴いてみてほしいです。


7位 Cloakroom『Dissolution Wave』

Nothingのメンバーも在籍しているUSのロックバンド。

まず最初の一発目のハードなギターの音で一気に心掴まれました。

ポストハードコアの雰囲気あるストーナーなシューゲイザーで優勝です!


6位 リーガルリリー『Cとし生けるもの』

リーガルリリーの詩ほんと好きですね。よく幻想的とか世界観がすごいとか言われますけど、私はあんまりそう思わないというか、たしかに幻想的ではあるけど急にナイフを突き立ててくるようなリアルさがあると思います。

今回のアルバムはその突き立てくる回数が多くて、しかも鋭く感じました。とくに"セイントアンガー"の歌詞度肝抜かれましたね、、、

前回のアルバムはグリム童話の世界に迷い込んだかのようで、今回は夜の東京の街をタケコプターで飛んでる感じ。街を俯瞰してみたらひとつひとつ明かりでとても綺麗なんだけど、近くで見ると汚いところ見えてくる。でも高いところで俯瞰するのは怖くて、低いところにいると安心する。そんな感じ。

改めて今、命の輝きについて考え直させてくれるアルバム。


5位 deathcrash『Return』

サウスロンドンのスロウコア。

あまりにも良い、良すぎる。この陰鬱なギター、つぶやくようなボーカル。全ての瞬間が素晴らしい。

毎晩これを聴いて泣いてました。


4位 Vacant Lights『Funeral Noise Exits』

このnote書くのめっちゃ遅れた原因の一つですね。聴いた瞬間に書く手が止まりました。

ノースカロライナのスリーピース。

ノイズロック、インダストリアル、サウンドコラージュ、フィールドレコードディング、、、よくわからない知らない音が即興で鳴らされ、叩かれ続けて、その中でスポークンワードやシャウトするボーカル。本当にわけわからん人達がわけわからんことやってる音楽で最高でした。


3位 Della Zyr『Vitamins and Apprehension』

韓国の宅録フィメールアーティスト

太陽が昇るのを見るのが好きだということを受け入れるのが難しいと感じる少年の物語。

昨年の最大の出来事と思ってるのが、Parannoulの登場で私はずっと聴いてました。ParannoulやAsian Glowで盛り上がってる韓国シューゲイズ、エモシーンがもう次の世代に進んでいる。Della Zyrはそう思わせてくれました。

Della ZyrはParannoulや空中泥棒などの弾き語り動画を以前からアップロードしていて、そこから知りました。

そして今回の初めてオリジナルアルバムはシューゲイズ、ポストロック、フォーク、ミッドウェストエモやアニメからのサンプリングなど結構Parannoulに影響受けた内容。

前半はシューゲイズ、ポストロック。後半はフォークとミッドウェストエモ。そして最後に一つに結実するような構成。どの曲も壮大なサウンドで素晴らしい。あとジャンルの切れ目がハッキリわかるような急な曲展開も面白かったです。

Parannoul好きな人は是非聴いてほしいです。


2位 The Weeknd『Dawn FM』

The Weekndそんな聴かなかったんですけどこれはよく聴きました。

OPNと組んで作った架空のラジオ。全体を通して不穏でどこか終末感が漂っててかなり好き。坂本慎太郎の『ナマで踊ろう』のテーマである「人類滅亡後に流れている常磐ハワイアンセンターのハコバンの音楽」に近い感じ。

『ナマで踊ろう』は『Dawn FM』よりかはかなり抽象的に感じる。抽象的だからこそ、その世界はなんで滅んだのかとかそういうところも想像できて面白いけど、『Dawn FM』はより具体的で、ほんとに常磐ハワイアンセンターから遠い先の滅んだアメリカで転がってるラジオから実際に流れてる感じがする。

コンセプトも好きだし、そもそも曲もめちゃ良い。"Out of Time"めちゃ最高でした。


1位 宇多田ヒカル『BADモード』

一番聴きました。何聴こうか困ったらこれ聴いてました。

特にFloating Pointsとの共作曲が好きで、宇多田ヒカルの声がアンビエントに溶けていく感じが最高でした。

私の宇多田ヒカル最初の記憶は幼稚園に迎えに来た親の車の中で、アンビエントに溶けて行く感じがそういう昔の宇多田ヒカルの声を思い出すことに似ている気がします。

改めて宇多田ヒカルは過去も現在も常に活躍していて、常に先に行ってる。先に行ってるけどずっとそばにいる感じもする。そんな人。


旧譜

石橋英子『Drive My Car Original Soundtrack』

ドライブ・マイ・カーを観ました。

車という存在はあんまり好きじゃないんですけど、教習所通い始めたのとこの映画を観て上手い運転は好きだなと思い始めました。

ゆるやかに進路変更して、あまりフットブレーキは使わずに、乗ってる人に力が伝わらないように。まわりの様子を気にしながら流れに身を任せる。でも事故はどうしてもやって来て、、、そういう映画だったし、人生もそんな感じだよなと。

このサントラが好きなのは反復が主となってることと、車とかカセットの音も入ってるところ。心地よく車に乗って前に進んでいく感じが好きですね。

あと"We'll live through the long, long days, and through the long nights" (Oto)のドローンから"Drive My Car (Kafuku)"に繋がっていくのも二人の関係性とその先の進んでいく家福を表している感じがして良かった。

このサントラを聴いてから一月はかなり石橋英子ハマって、昨年の『For McCoy』とか『The Dream My Bones Dream』とか聴きまくってましたね。石橋英子のジャズとフィールドレコーディングを合わせるバランスとても好きですね。


良かったライブ

Aマッソ+KID FRESINO『QO』

お笑いコンビAマッソとラッパーKID FRESINOのコラボライブ。これは2マンライブと言っていいライブではなかったですね。

まだ配信があるらしいので詳しくは言えませんがませ、別々にライブするのではなく2組が一つの物語を作っていくような内容でとても驚いた。

異文化がとても上手く合わさってる作品は個人的にかなり興奮します。山本邦山の『銀界』なんかは最高ですね。別々の文化であるお笑いとヒップホップを上手く組み合わせてとても良い内容でした。フレシノもコントにガッツリ入ってて面白かったです。

そもそもお笑いとヒップホップ及び音楽はそこまで別々なのか、お笑いファン層とインディーズの音楽ファンはかなり重なってる部分もあると思うし、お笑い×音楽はYMOがコントやってたり、なんならいとうせいこうも居るし、、、この前とかだとSouth Penguinがまんじゅう大帝国と2マンしてたり、、こういう様々な文化をクロスオーバーしたライブとか作品が増えていったら面白いなと思いました。

このライブ以降めちゃAマッソにハマっています。コントも漫才もめちゃくちゃ尖ってて、そういうところがフレシノと共鳴したのかなと。

絶対見ておいた方が良いライブなので是非配信で見てください!



こんな感じで毎月聴いた音楽とか行ったライブとか記録的にまとめていこうかなと思います。

それではここまで読んでくださりありがとうございました。また来月

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?