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この国の常識を疑ってみる散文

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物事の捉え方や、言葉の意味を自分なりに掘り下げてみると、自分の思い込みだったことだけでなく、多くのオトナが誤解していたり、歪んだ常識に無関心になっていることに気づく。
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#ありがとうの循環経済

働き甲斐が高まる『簿外資本』

表題の「簿外資本」という言葉は、私が個人的に使っている造語です。 この造語を使うと、企業会計を知る人からは「それは簿外債務や含み資産の間違えでは?」と指摘され、企業会計とは無縁の人は「自分には関係ない」と無反応だったりします。 ところが、企業で働く人だけでなく子育て世代の親御さんや学校教育関係者など全ての人に無関係ではないという持論をもとに、この「簿外資本」という概念を提唱する者として、コラムにしたためることにしました。 働く人とお客様の幸せ 『働き手が幸せになれない

仏教思考はロックだった!

紆余曲折しながらも自分を活かして生きる道を切り拓いていたら、いつの間にやら、自身の実践の積み重ねでは「仏教思考」に近いものになっていたことに気づかされた。 これまで、何一つ仏教を学んだことがないのに「自分が生まれてきた目的は何か」を追求していくと、自然とそうなったのかもしれない。 『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考~A Buddha’s Ideas』松波龍源著/株式会社イースト・プレス発行 ライティングをされた合楽 仁美さんに、このご本を紹介いただき、あらゆる思考が

納得できないことで得る空虚な安定

本来は個性があったはず「納得」できることを放棄することが増えると、最初は意図していなかったのに、いつの間にか「自己犠牲こそが美徳…働くとはそういうこと」という正当性の主張まで飛び出すようになる。 ところが、その先の成れの果てに、守ってくれていると信じてきた場所で、自分の存在価値そのものが薄れていることに気づいてしまった時に迎える虚しさほど、残酷なことはない。 あれ?自分は何のために頑張ってきたんだっけ…? 自分の「納得」よりも、チカラある人や組織に迎合して、結果として「満