見出し画像

第14節 FE名古屋vs琉球ゴールデンキングス GAME1


#前フリ


あの「全てに対してintensityが足りない恥ずかしい試合」と川辺泰三ヘッドコーチから静かにブチ切れ公開説教されたビーコル戦から中2日。

選手もスタッフもブースターも悔しさしか残らない敗戦でしたが、過密日程は傷を癒えるのを待ってはくれません。

ホーム戦が続く12月半ば。
場所をメインアリーナである名古屋市の稲永スポーツセンターからサブアリーナである稲沢市の豊田合成記念体育館エントリオに移して琉球ゴールデンキングスを迎えての一戦です。

FE名古屋は8勝14敗の中地区7位(全体18位)。
勝敗的にはそこまで悪くもないのですが、「CS出場」を目標としているチームなのでこれ以上負けのペースが上がると困ります。
ここで踏みとどまる為に、この試合は最初から全力全開でintensity高く臨まねばなりません。

特に相手の強力なインサイドを封じる為にはショーン・オマラとオルフェミ・オルジョビ、佐土原遼の奮起が不可欠です。
リバウンドやルーズボールの争いで相手に負けないこと、可能性があるのならば最後の最後まできちんとやり抜くこと。
改めて「FE intensity」を貫くことを求めたいと思います。

対するアウェイチームは琉球ゴールデンキングス。
16勝6敗の西地区首位(全体4位)と今季も上位に位置している西の王者です。
1ゲーム差で2位の島根が猛追してきているだけに琉球としても負けられない2連戦でしょう。

ジャック・クーリーを筆頭に攻守に躍動する外国籍トリオと日本代表経験者の帰化ビッグマンであるアレックス・カークを擁し、「ミスター琉球」岸本隆一がチームを牽引しています。
そのチーム力は激戦の西地区でも屈指であることは周知の事実でFEが水曜日のようなクオリティならば簡単に呑み込まれる強敵です。

更に我々の「戦友」である荒川颯がセカンドユニットのPGを務めており、FEのバスケを知っている選手が相手にいるという難しさもありますので要注意です。


エントリオ開催はアリーナグルメが微妙に少ないのですが、今回は事前情報でもそれなりに出店があるのを確認できたのでアリーナで調達することに…

タコライス

相手が琉球ということで沖縄系の料理の出店が複数あったのですが、今日はタコライスを選択しました!
お店のお兄さんがとても気分の良い笑顔の方で買う前から期待大…味もパンチが効いててGood👍
食べ応えも満点でめっちゃ良かったです…稲永でも出店して欲しいお店ですねえ。


本来なら守山のヤベー奴こと、友人のSくんと連番する予定だったのですが、Sくんは所用で欠席。
ひとりで久しぶりのイーグルスシートは寂しいな…などと思っていたらまさかの真後ろがお知り合いの方で試合前から色々話せてとても楽しかったです😆

そんなこんなで迎えた琉球とのGAME1。
大激戦となった試合を振り返ります。

#試合全体雑感

ジャンプボールはこの日からスタメン復帰のショーン・オマラが勝利。

出だしからボールも人も激しく動かして琉球を翻弄。
アーロン・ヘンリーがコントロールする間にオマラのスクリーンでマークマンを引き剥がした保岡龍斗にパスが通りクイックネス気味にスリー…荒川颯で慌てて飛びつきますがボールはゴールに突き刺さってFEが先制!3-0!

前節のビーコル戦ではあまり見られなかったチームでの崩し。
ヘンリーや佐土原遼など個の力が高い選手もいますが、やはりこのチームは飽くまでも「チーム」で相手に対峙すべきです。
保岡は一貫してそういうのを狙った動きをしているウイングなのでここも狙ってのプレーなのでしょう…ナイスショット!!!

一方の琉球はヴィック・ローにボールを託しますが、佐土原が立ちはだかり楽なショットは許さず、タフショットを撃たせて守り切ることに成功してオマラがディフェンスリバウンドを確保。
逆にカウンターに打って出てヘンリー→オマラのラインでしっかりと得点、5-0!
立ち上がりが悪いことの多いFEとしてはここ最近で1番良い立ち上がりです。

一気にスコアして、この勢いで殴り合いになるのか?と思われましたが、そこはディフェンスを売りにする両チーム。
お互いに守りが堅く、思うようにスコアが伸びてはいきません。

FEは守備も強度が高く入れており、琉球にスコアを許さず。
1Q残り7:16、シュートモーションに入ったヘンリーにヴィック・ローが後ろから強引なチェックでツースローを獲得。

これを見て琉球の桶谷HCは迷わずタイムアウトを要求。
試合開始から3分近くスコアが出来ていないこともそうですが、それ以上に守備の強度でFEに押されている感があり、守備を売りにしている琉球としては看過できない状況でしょう。

タイムアウト明けのヘンリーのフリースローは0/2…せめて1本は決めて欲しい()

琉球のファーストバスケットはこの直後、1Q残り6:53。
ヴィック・ローがヘンリーのマークを華麗なターンで交わしてバンクショット…決まって5-2と漸くのスコアリング。

しかしここで突き放すFE。
1Q残り6:28、佐土原が先程のお返しとでもいうようなターンからのバンクショットで7-2!

更にジャック・クーリーのショットが落ちたのをヘンリーがディフェンスリバウンド→そのままボールをプッシュ、自ら突撃する構え→釣られる琉球守備陣の隙をついて右コーナー付近からややワイド気味に開いてボールを要求する佐土原→ヘンリーがパスを通して佐土原がスリー…これが決まって10-2!

相手を引き付けたヘンリーもしっかり外に張って決め切った佐土原もナイスです👏

なかなか攻撃が上手くいかない琉球は荒川とクーリーに替えてケヴェ・アルマとアレックス・カークを投入して状況を打破しにかかります。
これに対してFEは守備を更に引き締める為に並里成に替えて中村浩陸を投入。

琉球は松脇圭志がスリーを狙いますが入らず、アルマがオフェンスリバウンドを拾ってセカンドチャンスを獲得しますが、全員が連動したFEの守備の前にシュートに持ち込めず24秒バイオレーション…グッデイ!

このターンオーバーから得たチャンスを逃がさなかったのはエースのヘンリー。
1Q残り5:02、オマラのハイポストからのスクリーンでマークマンを引き離したヘンリーがフローター…綺麗に決まって12-2!

前節はやや強引な攻めでロストする場面も多かったヘンリーですが、今日は周りを上手く活かしており本調子に戻ったようで一安心です。
また前節ではどうも試合勘が戻っていなかったオマラもしっかり復調したようでこちらも大きなプラス材料ですね。

お互いに締まった守備でなかなかスコアが伸びませんが、次にスコアを動かしたのは琉球。

1Q残り4:05、この日はスタメンを外れて途中出場で登場した岸本隆一がロングスリー…これが突き刺さって12-5。
岸本の理不尽スリーってBリーグファンはよく見かけると思うのですが、やはり現地で見るとこの人はやっぱり上手いなあ…と敵ながら感心してしまいます😇

この後FEはいずれも琉球のターンオーバーから「フェミ」ことオルフェミ・オルジョビのステップバックジャンパー、浩陸のドライビングレイアップで加点して16-5。
一方の琉球はフェミのファールから得たツースローをアルマが沈めて16-7。

そしてロースコアのまま1Qが終了…岸本のスリー後は4分間で両軍合わせても6PTSとガッチガチのディフェンスゲームの様相を呈します。

特に1Q残り2:40から途中出場した杉本天昇がアルマの攻撃を上手く身体を使ってアウトオブバウンズを誘って阻止、更に次のポゼッションでもリバウンド争いでカークのオフェンスリバウンドを阻止したふたつのシーンは燃えましたね🔥(何故かその後下げられてしまったのは残念でした…)

お互いがディフェンスを身上とするチームなだけにこの展開はどちらのチームにとっても悪くはない展開です。

2QもFEのポゼッションから。(1Qでジャンプボールシチュエーションがあった為)
佐土原が突撃してレイアップ&笛…バスケットカウント…と思ったのですが、レフェリーはオフェンスファールのジェスチャー。

小野寺祥太とポジション取りを争っていた浩陸のチャージングを吹いたようでしたが、スローを見るとむしろ小野寺がファールをしているようにも見えたのですが…まあ終わったことをどうこう言っても仕方がありません。

そのターンオーバーから得たポゼッション、岸本→小野寺と渡ってスリーポイント成功、16-10と琉球が反撃開始。
しっかりオフェンスファールをもぎ取り、自らポインツオフターンオーバーを決め切る小野寺の強かさに舌を巻きます。

琉球は脇真大のツースローで連続得点として16-12と追い上げてきますが、ここで逆転阻止に立ちはだかったのはFEの大黒柱・オマラ。
2Q残り8:18に並里とのホットラインでクーリーを翻弄するジャンパー、続け様に2Q残り7:42には佐土原からの縦パスを受けてクーリーを飛ばしてから冷静に流し込んで連続得点!


オマラの活躍で20-12と突き放したところで琉球が早くも前半2回目のチャージドタイムアウト。
ある程度のロースコアは琉球サイドも想定していたのでしょうが、ここまでFEが遂行力高く守ってきたのは恐らく想定外だったはずです。
桶谷HCや佐々ACからゲキが飛んでいる姿が見えます。

修正を施したであろうタイムアウト明け、琉球はクーリーがイリーガルスクリーンを取られてオフェンスファールでターンオーバー。
頼みの綱であるクーリーの調子がどうもピリッとせず、オフェンスの展開に苦労しているのが伝わってきます。

このターンオーバーからのFEのポゼッション。
2Q残り6:55、ヘンリーが勢いよく突撃してそのまま決め切って22-12!
タイムアウト明け、明暗の分かれる両チーム。

それでもジリジリとにじり寄ってくる琉球。
2Q残り4:56、ヘンリーからアルマがスティール→ヴィック・ローを経由してカークがローポスト→左45°付近に開いた荒川にパス→荒川がフェイクで保岡を躊躇させてからスリー…これが決まって24-17。
そのまま前半オフィシャルタイムアウト突入。

荒川は古巣FEへ「恩返し」となる技ありのスリーポイント。
FEに在籍していたころより遥かに大きく成長してくれているのは喜ばしいことです…とは言え嫌な場面で決めてくるねえ、颯😅

オフィシャルタイムアウト明け、FEはヘンリーと佐土原の得点で28-20と突き放しにかかりますが、琉球も必死の反撃。
荒川のツースローで28-22として、更にヘンリーのパスを岸本がスティール。
2Q残り2:13、松脇からワイドオープンになった岸本にボールが渡りスリー…スウィッシュで28-25と猛追。

ここでFEベンチが前半1回目のタイムアウトを要求。
琉球のキーマンである岸本をこれ以上調子に乗らせるわけにはいきませんので、ここは当然のタイムアウトだと思います。

タイムアウト明け、FEのポゼッションは佐土原が積極的に仕掛けてヴィック・ローのファールを誘い出してツースロー獲得。
今季はフリースロー成功率がイマイチの佐土原ですが、ここはしっかり2本揃えて30-25!

直後に琉球は岸本がフローターを沈めて30-27…もし佐土原がフリースローを決めていなかったら、と思うと背筋が凍るような思いです()

その後は両チーム共に決め手を欠いてそのままの点差でハーフタイムに突入。
20分戦って30-27というBリーグではなかなか遭遇しないレベルのロースコアゲームですが、両チームの良さが随所に見られてとても見応えのある引き締まった試合です。

ハーフタイムスコア

3Qは琉球のポゼッションから。
荒川のドライブからのレイアップは失敗。
対するFEもオマラのゴール下は決まらず。
後半も重たい立ち上がり。

3Qの初スコアは2分程経過した3Q残り8:09。
荒川とのフィジカルのミスマッチを突いた佐土原がファールドローンでツースロー獲得、1/2決めて31-27とFEが後半も先行。
一方の琉球はアルマがファストブレイクのジャンパーを決めて31-29とワンポゼッション差に。

追いつかれれば相手に流れがいきかねない場面。
ここで存在感を発揮したのは古巣対戦であり、琉球在籍時には「琉球のファンタジスタ」という異名を誇っていた並里。

オマラとの連携で琉球守備陣に狙いを絞らせず、自らインサイドを切り裂いてレイアップ、これが見事に決まって33-29!

上手い選手なのは周知の事実ですが、ここ一番の場面に強くて本当に頼りになります。
状況を把握する力、周りを活かす能力、自分自身のバスケスキル…全てを高いレベルで持ち合わせており、若い選手たちのお手本としては最高レベルの選手ですね。

この裏のポゼッションで琉球はクーリーがジャンパーを沈めてきたので、もしここで並里が外していたらその時点で追いつかれていた訳で、そうなれば一気に調子を上げられた可能性も高かっただけに大きなプレーでした。
33-31、とワンポゼッション差で緊迫した場面が続きます。

お互いに守り合って迎えた3Q残り5:23。
直前のプレーで粘り強く守り、アルマのアウトオブバウンズを引き出したヘンリーがフロントコートへプッシュ。
マークマンのアルマがインサイドに切り込む佐土原に気を取られた一瞬の隙を逃さずに躊躇無くスリー…決まって36-31!

これぞエースの働き、面目躍如といったところでしょうか。

しかし粘り強く戦うの相手の琉球も同じ。
直ぐに切り替えた琉球は岸本が再びのクラッチショット。
マークマンの浩陸をクーリーとの連携で引き剥がしてそのままドライブ、FE守備陣が慌てて寄せるもそれを嘲笑うかのように頭上を行くフローター…決まって36-33。
これで岸本は2桁得点に到達…やはり別格の勝負強さです。

ここから停滞するスコア。
お互いの守備力が存分に発揮されて攻め切れない両チーム、36-33のまま2分以上経過。

停滞から先に試合を動かしたのはFE。
3Q残り2:29、サイドに開いた内尾聡理が相手を引き付けてからトップにいた浩陸にパス→更にペイント方向に向かうと見せかけた浩陸とオマラが意識を自分たちに向けさせ→左に開いた浩陸から右45°付近にいたフェミにパス→ワイドオープンな展開からスリー!39-33!

前半はファールトラブルに陥ってここまで消えていたフェミですが、大事な場面で仕事をしてくれる、平たい言い方ですが「持っている」男ですね🙂‍↕️

ここから試合は動き出し、琉球はヴィック・ローがフリースローとスリーで連続得点すればFEはヘンリーがフローターとファストブレイクのジャンパーで連続得点。

迎えた3Q残り0:05、岸本→ヴィック・ローと繋いで最後はゴール下でフリーになったカークへ通してボスハンドダンクで43-39。
このまま4点差で3Q終了か…となったのですが、レフェリーが流れた時計を再確認して残り3.8秒。

エンドラインからの浩陸の速くて強いスローインを受けた佐土原が猛烈なダッシュで琉球陣内に突撃。
虚を突かれた琉球はディフェンスが間に合わず。
それでもカークが立ちはだかりますが、逆サイド側に切り返して果敢なドライビングレイアップ…これが決まってブザービーター!45-39!

見たか世界よ、これが「俺たちの佐土原だぁぁぁぁぁ!!!!!」(ホーバスも見てね?つか早くA代表にも呼んでね?)

本当に僅かな可能性だったと思うのですが、それに賭けて出来る限りのプレーを遂行した浩陸と佐土原の姿に胸が熱くなりました。
これぞ「FE intensity」です🔥

接戦のまま迎える4Q。
FEはリードしているものの僅かであり、琉球の攻撃力を考えたらあってないようなもの。

4QはFEのポゼッションから。
フェミからのパスを受けたヘンリーがヴィック・ローとのタイマン。
相手の気配を伺い、ひらりと交わすようにステップバックジャンパー…決まって47-39!
勝負どころで大事な先取点を確保!

対する琉球はカークが3秒バイオレーションでターンオーバー。
更にFEの攻撃失敗から得たチャンス。
4Q残り8:42、アルマがドライブで仕掛けてカークとの連動で得点を狙いますが、アルマの侵入コースにはフェミが立ちはだかります。
上手く相手の先を読んで体を張り、吹き飛ばされるフェミ…レフェリーのコールはオフェンスチャージング!フェミ、グッディ!!

良い守備が生まれれば良い攻撃が生まれるもの。
浩陸とのパス交換で琉球陣内に深く切り込む佐土原。
アルマが必死のマーク、更に視界にはフォローにいたカークも見えていたはずですが、意に介さずにアタック…ドライビングレイアップを決め切って49-39!
佐土原と浩陸のコンビネーションは実に良いモノがあり、FE名古屋の大きな武器に
なりつつありますね。

これを見て琉球の桶谷HCは迷わず後半1回目のタイムアウトを要求。
3Qの終了間際からFEにやや流れが傾きつつあり、ここで流れを渡さないという明確な意思表示です。
このタイムアウトで攻守の修正を図り、追撃してくるのは間違いありません。

タイムアウト明け、琉球は一気に3枚替え。
大黒柱のクーリーを早くも再投入。

するとこの起用に応えるクーリー。
4Q残り8:18、松脇のアシストを受けてフックシュート…決まって49-41。
更にクーリーはスティール、リバウンドと続け様に貢献して存在感をアピール。

それでも縮まらない点差ですが、チームオフェンスリバウンドとクーリーのファールドローンから生まれた琉球のチャンス。
4Q残り6:32、荒川からパスを受けた松脇がフェイクを挟み保岡を出し抜くスリー…49-44と琉球が猛追。

我慢の限界でFEベンチが後半1回目のタイムアウトを要求。
ここまで個の力に頼りがちだった琉球が見せ始めたチームでの連動に危機感を感じるのは当然です。

修正を期したタイムアウト明けですが、浩陸のスリーはリングに嫌われます。
すると攻撃の圧を強める琉球。
4Q残り5:54、ヴィック・ローのペリメーターが決まって49-46と再び射程圏内に。
負けじとFEは佐土原がツースローをもぎ取って1/2で50-46と押し戻し。

ヘンリーのブロックでFEが防げば、荒川のスティールで琉球も防ぎ。
4Q残り4:11、オマラがクーリーにファールしたところで後半オフィシャルタイムアウト。

タイムアウト明けの琉球の攻撃はヴィック・ローに託しますが失敗。
FEはヘンリーが高く弧を描く美しいフローターで加点に成功、52-46!
天使のフローター😇とまでは言いませんが、負傷離脱中のもうひとりの主将である笹山貴哉へ「待ってるぞ」というエールを送るようなフローターです。

そして一気に突き放そうというこの場面で再び我々の前に立ちはだかったのは「ミスター琉球」岸本隆一。
保岡のファールを誘ってツースロー獲得2/2、FEの攻撃失敗後に追い討ちをかけるが如くドライビングレイアップで連続得点…52-50。
「全ては岸本の為にあるのかぁ!?」と叫びたくなるような勝負強さ…敵ながら痺れますねえ。

いつものならばここからガタガタと崩れてしまうこともありますが、この日のFEは違いました。
4Q残り2:17、ダブルチームに苦戦してヘンリーから零れたボールをオマラが必死の確保→右45°に開いていた並里へ…狙い澄ましたスリーポイントは綺麗な弧を描いてスウィッシュ!55-50!

なんという男だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
アリーナは狂喜乱舞!!!

盟友である岸本の活躍を目の前で見せつけられていただけに並里の心も静かに燃えていたのでしょう…ナイスショット!!!

このスリーポイントは非常に大きかった。
何故ならば4Q残り1:06、ヴィック・ローがスリーポイント、オマラがファールを取られて4点プレーシチュエーション…ヴィック・ローはワンスローも抑えて4点プレー完遂、55-54とこの日の最少点差まで詰められたからです。
並里のスリーが無かったらどうなっていたことか…?

それでも慌てないFE。
4Q残り0:32、並里がドライブを仕掛けてクーリーのファールを誘ってツースロー獲得!
並里はきっちり2本揃えて57-54!
琉球はここで後半2回目のチャージドタイムアウト。

タイムアウト明けの琉球、デザインされたプレーだったのでしょうが、ヴィック・ローのスリーは並里のチェックもあって失敗、リバウンド争いはヘンリーとクーリーが争ってヘンリーが確保。
ヘンリーに無駄に絡みついたクーリーがファールでフリースローへ。

ヘンリーが1/2決めて58-54。
残り時間も僅か、更に大黒柱のクーリーが個人4ファールと追い込まれた琉球は後半最後の勝負のタイムアウトを選択。

タイムアウト明けの琉球はクーリーが2度オフェンスリバウンドを拾ってサードチャンスまで持ち込むも決められず、岸本のハンドリングを狙った保岡がスティール!
それを後ろからクーリーが咄嗟に止めてしまい個人5ファールに到達、クーリーがここでファールアウト。

保岡は流石の安定感でフリースロー2/2で60-54!
琉球は岸本が電光石火の速攻で60-56!

ファールゲームに持ち込んだ琉球は保岡にファールで更にツースロー。
保岡はまたしても2本揃えて62-56!
これで試合終了かと思われましたが、最後まで攻める琉球。

4Q残り0.2、ヴィック・ローがファールドローンでツースロー…2本決まって62-58。
しかし残り0.2では何も起こらず、ノーサイド。

激闘となった試合は62-58でFE名古屋が逃げ切り勝ち!
西の横綱である琉球を相手に1度もリードをさせないという素晴らしい試合運びを見せてくれました。

水曜日の手痛い敗戦から僅か3日でチームを立て直した泰三HCをはじめとするコーチ・スタッフ陣、そして厳しいゲームプランを粘り強く遂行してやり切った選手たちに拍手を送りたいと思います…ナイスゲーム!

琉球は後半に猛追して、何度もあと1歩まで迫るも遂にFEを捉えることが出来ず。
守備重視の試合は彼らの土俵でもありますが、今日のところは前半の入りの緩さが唯一と言っていい敗因だったのかも知れません。

とはいえ、彼らのような強い相手だったからこそ、こういう引き締まった試合になったのも間違いありません。
GAME2もどういう戦いを見せてくれるのか、イチバスケファンとして楽しみではあります🏀

兎にも角にも素晴らしい試合を繰り広げてくれた両チームに拍手を送ります👏

最終スコア

#個人雑感

フェミ 6.5
派手さは無いが要所要所で活躍
日本バスケにも慣れてきた

並里 7.5🔥
難しい試合を見事に制御
4Qのスリーポイントは心から痺れた!

佐土原 7.5
15PTSも見事だが、それ以上に守備でヴィック・ローやケヴェ・アルマを封殺した姿に感動
怪我だけは気をつけてね🤕

天昇 7.0
無得点だが守備での貢献特大
もっと出番があっても良いはず

ヘンリー 8.0👑
最長出場で18PTS、11REB、1BLK、2STLは文句のつけようがありませぬ🙇‍♂️

浩陸 6.5
激しい守備と佐土原とのホットラインでセカンドユニットのPGとしての役目を果たした

神田 ー(DNP)
こういう試合に絡めるように成長していくことが待たれる

内尾 6.5
無得点は課題も守備で粘り強く、持ち味を発揮

保岡 7.0
攻撃面では防がれたシーンも多かったがチームでの連動、守備という部分で大きく貢献した

オマラ 7.5
復帰直後の難しいコンディションの中、クーリーというリーグ屈指のセンターを相手に奮戦して役目を果たした

JACK ー(DNP)
この強度の中に入られるか、という疑問は確かにあるが入れるように成長してもらいたい
 
山崎 6.5
短時間だったが激しく動き回って持ち味の片鱗は見せた

泰三 8.0
琉球というリーグ屈指の難敵を向こうに回して相手の土俵で勝ち切らせた
水曜日の惨敗から短時間で立ち直らせた手腕に脱帽です

琉球MIP
岸本 7.5
コンディションは万全ではないのだろうが、それを感じさせない千両役者ぶり
琉球が勝っていたら間違いなくMVPでした

本当に素晴らしい試合でした👏

#GAME2に向けて

なんとか琉球から勝利をもぎ取ったFE名古屋ですが、泰三さんがいつも言うように2日間80分通してやり切ってこそ、なのです。

西の横綱である琉球がこのまま引き下がるとは到底思えません。
GAME2は全く別の試合に臨むくらいの気持ちでintensity高くやらないと呆気なく呑み込まれかねません。

連戦の中で厳しい部分は沢山あると思いますが、選手・コーチ・スタッフ・ブースターが一丸となって戦えば勝機はきっとあります!
ここでいまいちど、FE Familyの底力を見せてやろうじゃありませんか!?
GAME2も笑顔で終えられるようにしましょう!

現地組の皆さん、また後ほどエントリオで!
今日も熱いブーストを送りましょうね📣
バス生組の皆さん、皆さんの応援の気持ちも選手たちに届いてます…共に戦いましょう🔥

それでは次回noteで。アディオス👍

俺らは常に挑戦者🦅

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集