ソクラテスの憂鬱【詩】
呑まずに居れたらどれほどいいか
死刑囚のソクラテスは苦悩している
盃に入ったドクニンジンンの酒
死刑囚のソクラテスは後悔……
いや違うな
もう一度この人生生きろと言われて果たして自分は繰り返すのか?
その答えを探している
生きることも死ぬことも
同じように時間の雨のもと風のもと風化して削られていく
生きてたことも死んだ友も
月日の流れで浸食されて
削り取られていくんだ
果たして…
死刑囚のソクラテスはまだ考える
繰り返すのか 繰り返したいのか
ああそうさ その通りさ
死刑囚 ソクラテスは
ドクニンジンの入った盃を
あおった
考えに考えた結果だった
のまずにいられたらどれほどいいか
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