【短歌】おはようの霊
「おはよう」と「微かに下げる頭」とで合わせ一本君は合格
挨拶ができないしない面倒だ。あるいは僕を憎んでいるの
おはようで始まる日々もありました。おやすみ今は誰もいません
挨拶と笑顔が人の基本だと説いたあなたは詐欺師の頭
おはようも返さぬ君は偉いのか。芽生え始めた微かな不気味
お願いしますお茶を飲みます伸ばします飛車先の歩が礼を知ってる
人間と思う心が消えたのか。おはように目を伏せている君
いったきり僕のおはようかえらない。かえさないならかえしてもらおう
認め合うことができない寂しさを詠んで心を閉じる おやすみ
幽霊のようにあなたを通り抜け漂う無念 僕の「おはよう」
挨拶はハートでかわせ静寂と距離を保ってアイコンタクト
一礼で済むことだった入り口のおはよう消えてコンビニエンス
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