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【日本ワイン‘’楠わいなりー” ワイナリー情報】

2017/3/2

〒382-0033 長野県須坂市亀倉123-1

「赴任先のシンガポールでは、ワインと食事を楽しむ日常がありました。いずれワインを造りたいと、思うようになりました。」

20年ほどの商社勤務時代の「ワインを造りたい」という思いを実現させたのは、楠茂幸社長。
故郷である長野県須坂市で、新規就農者として一から畑を借り、2004年休耕地にメルロとシャルドネの苗木を植えました。

2011年 ワイナリー竣工後、初めての自社醸造「メルロー2011 キュヴェ・マサコ」が長野県原産地呼称認定委員会 審査員奨励賞を受賞

昨年2016年、軽井沢プリンスホテルで開催されたG7交通大臣会議の歓迎レセプションには「シャルドネ2014 樽熟成」が、信州サーモンなどの県産食材と共に提供されました。

楠社長がワインを造りたいと決心したのは44歳。
決して早くないスタートであり、ワインを体系的に学ぶ必要があると考え、オーストラリア アデレード大学院に進み現地のワイナリーで実地体験を踏みました。

その時考えていたのは「日本の食に合うのはどんなワインか?」という事。
考え抜いた末に日本で表現したワインは、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブランのブレンド 「日滝原」

日滝原は標高450m、北信州須坂市を中心に広がる高品質なブドウ栽培産地です。
扇状地の特徴である水はけのよさ、砂礫質の土が、ブドウの凝縮を高める好条件の1つ。

″小布施ワイナリー″や″シャトー・メルシャン″などコンクール受賞ワインを生み出す造り手へ、素晴らしいブドウを提供することで有名なプロの栽培家、角藤農園 佐藤宗一さんのブドウ畑もここ、日滝原にあります。

グラスに注ぎたての香りは、グラウンドによく引いた、あの白いこなこなの石灰、グレープフルーツの白い皮とちょっと硬い印象。
少し待ってグラスから広がるのは、程よい甘みのみかんやレモングラスの香り。
やわらかい果肉を噛んだ時に舌にゆっくりと広がり、すぐさま逃げ去ることはない酸味のように、奥ゆかしい果実味と共に余韻まで気持ちよく、ほっこりしていると、ついついもう一杯。

かわいいラベルが印象的なのは、″ペンギンズリープ ナイアガラ″。
モデルのぺんぎんの"トットちゃん"は、3度も須坂動物園から逃げ出し話題になったわんぱく娘だそうです。
懐かしいブドウの甘い香りにそそられ口に含めば、実は爽やかな辛口のナイアガラ。

楠わいなりーさんのワインの方針は、

「日本の食に合う」味わい。
決してワインが主張しすぎない、けれどじわりと感動が広がる、奥ゆかしい。
春のぽかぽか、のどかなお昼間に野みたいような、穏やかな気持ちで、ゆっくり味わいたい。

どのワインを飲んでも、きっと今日の晩御飯に難しい洋風の料理を考える必要がないような、その懐の広さに甘えられる。
出汁の香りや味噌の風味、絶妙な味加減の五味が楽しい日本の食事に、まさに寄り添うワインです。

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