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医原病・・・「うつ」が大幅に改善

トップ写真は折り紙【万華鏡】、本文の下の方で動画付きでお伝えします。

プロフィ―ルの自己紹介で「心と体の健康カウンセラー・コーチ」を標榜しているのに、カウンセラーとしての投稿は初めてになります。

半年前の3月15日、旧友RさんからMさんを紹介されました。(2人とも女性です)
あるキッカケがあり3人でランチしたのが始まりでした。
50代後半、ご主人とは約10年前に死別(今でも忘れられない)、
2度目のうつ、再発して1年が経つが医者に通うも改善せず。
30歳前後のお嬢様(毎日仕事で出かける)と二人暮らし。
ごく最近、長年勤めた会社を退職して療養に専念中。

「食欲がなくて10kgも痩せた」というMさんでしたが、天ぷら&蕎麦のランチセットをペロリと食べ切りました。 「一人でいる時は食べる気にならない」は私自身が経験済みなので、状況は分かります。

「自分が大黒柱なのだからしっかりしないと」、「(うつを)早く治さないと娘が結婚できない」、「あれが出来ない、これも出来ない」と焦り、「心配・不安・恐怖」の感情が先行し、ガチガチに力が入っているのが伝わって来ます。
先ず「心のマッサージ」から始めました。
疲れた心を休ませることが必要、焦っていては心が休まらない、「ねばならない」思考だと心が疲れてしまう、楽しいことを考えよう(今は考えられなければ「青春時代に何が楽しかったか」を思い出そう)
を繰返し伝え、2週間で改善の兆しが見えて来ました。 肩の力が抜けて来たのが分かります。

私は一安心したのですが、その後病状は逆戻り。「波」だと思い「底打ち」を待ったのですが一向に改善の兆しが見えません。

主治医は近所の心療内科(女医)。週1回通院しているが信頼できず、薬を嫌々飲んでいる。
医者を変えたいのだが「姉貴」が強く反対。「そんなことをするなら縁を切る」とまで言うそうで「変えられない」。
(80前後で1時間ほど離れて住む「姉貴」、幼少時から仕切られて来ていて抵抗できず)

Mさんが受けている処方は、発達障害の薬1種、うつの薬2種でした。 Mさんが強く拒否したらしく睡眠の薬は飲んでいません。(睡眠不足は常態化している模様)
私自身の主治医(心療内科)に2点を聞きました。
① 結婚・出産・育て上げ、問題なく社会生活を送っている女性に、今さら発達障害を診断して薬を飲ませる必要があると思うか?
② 抗うつ薬2種(SSRI、SNRI)の処方について

私の主治医は肯定も否定もしませんでした(医者同志の暗黙のルールらしい)が、
①については「私だったら出さないかも」、
②については処方量を聞いた瞬間(おそらく量の多さに)絶句したのです。

私は、姉貴がMさんの主治医と結託してMさんを閉鎖病棟などに入れてしまおうとしている可能性を感じました。
私がMさんの通院に同行することも考えましたが、逆効果になる可能性が高いと考え(医者がカウンセラー等から意見されると、ほぼ間違いなく拒絶反応を示す)、別の作戦を練りました。

私から市役所の「心の健康センター」に電話相談をしたのです。
Mさんと会って3か月後(今年の6月末)でした。
「虐待」のキーワードを使う(少し大げさに)と電話の先の空気が張りつめたのが伝わって来ました。
15分かけて状況を説明すると、担当者は私を10分待たせ(上司に相談した模様)、結果は「本人から電話をかけてもらい、直接話を聞いた上で対応したい。 今聞いた話はファイルにし、すぐに分かるようにしておく」でした。

Mさんが一人で電話して説明できる状態ではないので「私が立ち会うから電話しようね」と言ったのですが、彼女は一人で電話をして説明したようです。(大変なエネルギーが必要だったと思います)

Mさんの次の通院時から減薬が始まりました。(精神薬の減薬は、離脱症状を避ける為、急に止めずに少しずつ減らすのが鉄則です)
1度2~3日間の離脱症状が出た時は心配しましたが、その後は減薬の進行と共にMさんの表情が目に見えて明るくなり、体調は急速に回復して行ったのです!

私から、こころの健康センターで担当してくれた方に状況報告と御礼の電話をした際、「主治医に連絡してくれたのですね」と聞くと「いいえ、私たちからは何もしていません。 Mさんの依頼に基づいて他の医者を紹介しただけと記憶しています」と。 (活動内容は言ってはいけないことになっているんだな、と思った私はそれ以上追求せず)

食欲が回復し、体重が急速に増え始めて嬉しそうなMさんですが、私は「余り急に増えすぎない方が良いと思うよ」と言っています。

読者の皆様への補足情報として、トップ写真(万華鏡)についてお話します。
Mさんと出会ってから1ヵ月半後の5月から、紹介者Rさんを含め3人で週一度集まり、お喋りをしながら折り紙を折っています。
Rさんが、知合いのお婆さん(90代、認知症)が折り紙を始め、「万華鏡」を作ったのを見たそうです。
Rさんが「私達もやってみよう」と言い出し、Mさんの反応を見極めた上で始めた8色/192ピースの万華鏡、第1作品が9月に出来上がりました。
 動画 ➡ https://note.com/robin_fujiwara/n/nbb347ca66867

お喋りをしながらの折り紙タイム(週1回、4時間)はMさんにとって「心の休養の時間」となっています。
私が勝手に「折り紙セラピー」と名付けました。 また「生きがい探求」の名前を登録して公民館を使っています。
因みに、百人一首の「坊主めくり」もやってみたのですが、反応はイマイチで1回で止めました(笑)

話がそれてしまいましたが、薬を減薬して止めたら病気が治った、という「医原病」の好例となるオハナシでした。
医者は薬を多く出した方が儲かる(診療報酬の規定内なら本人負担は1~3割)という日本医療制度の仕組みが続く限り、過剰投薬はなくならないと私は思います。



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