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別の生き方を想像してみよう
セミナーなどで将来計画を立てたり、自己理解プログラムなどに参加をしている際に、今の生き方の延長線上ではない、別の生き方を想像するように促されることがあります。一方で、それを想像するための方法は各自に委ねられており、何もヒントがないと難しいですので、何かきっかけがあれば、と思い至りました。一つの方法論を書いてみます。
シックス・ヒューマン・ニーズ
一人一人が持っている価値観が行動を決めますので、価値観を動かしたら生き方はどう変わる?を軸に考えていきます。
価値観の分類や理解の仕方は色々あるのですが、今回はシックス・ヒューマン・ニーズが使いやすそうです。シックス・ヒューマン・ニーズは、以下の6つの感情欲求のいずれかによって、人は動いているという理論です。
確実感:安定したいというニーズ
不確実感:変化が欲しいというニーズ
自己重要感:価値ある存在と思われたいというニーズ
愛とつながり:共感・共通点を持ちながら愛されたいというニーズ
成長:自分の能力や知識を向上させたいというニーズ
貢献:周りや社会の役に立ちたいというニーズ
見て頂くと、安定感⇔不安定感、重要感⇔愛とつながり、成長⇔貢献と、必ずしもこれらは対立している概念とは言い切れないのですが、対応関係になっていることを理解を頂けると思います。
簡易的に自分のニーズを診断してみる
簡易的に自分のニーズを診断するために、以下のスケールを使用します。青・緑・赤のそれぞれの軸で、左と右の設問を見比べて、各軸の上で、どちらか自分の価値観に近いポイントに印をつけます。
「完全に左側」という人であれば、印の位置も100%左になるでしょうし、「どちらかと言えば右」という人であれば、少し右に寄ったところに印がつくかもしれません。真ん中に印をつける人もいるかもしれませんね。
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印をつけ終わった後に、自分自身の日常の行動や、過去の大きな決断を振り返ると、この価値観スケールに左右されていることに気が付き、驚くかもしれません。
もし、そういった振り返りをしたうえで、印をつける位置が変わるようであれば、この時点で修正をしておきます。
価値観を動かしたら行動や選択がどう変わるか
次に、仮に、印の位置を変えていったとしたら、自分の行動や選択がどう変わるだろうか、を考えていきます。青色から始めて、自分が付けた側と反対側に印を持って行ってみます。真ん中の人は、右か左、好きな方に寄せてみてください。
例えば、今日一日、そういった形で価値観を変えた自分(今までにはなく保守的な、もしくは、冒険的な自分)がいたとしたら、今日のあの行動は、どう変わっただろう、と考えてみます。
想像が難しい場合は、青色の軸に関して、自分と正反対である周囲の人を探してみるといいでしょう。そんな、自分とは違うXさんだったら、ここはこうしたかもしれない、と想像をしてみます。
過去の人生の大きな決断も、そういった価値観が違う自分だったら、どんな選択肢を取っただろう、と想像をしてみます。学生時代の友人が、今、どのように過ごしているのか。過去の知り合いと、自分との価値観の違いを思い浮かべながら、想像をしてみるのも良いと思います。
ある程度、想像が進められたら、青軸価値観を変えた自分はこうなっていたかも、将来はこうなるかも、という気づきをメモをしておき、次に、緑軸、赤軸で同じことを繰り返してみます。
クリエイティブな道も考えてみる
ここまでで、「これまでの自分とは異なった価値観を発揮している自分」が取った道筋と、将来はこうなっているかもしれないというイメージを想像できました。これに加えて、「両方をバランスを取りながら満たしている自分」も想像をしてみます。
例えば、
青軸では、自分に自信を持って確実に日常を積み重ねていきながら、イザというときには思い切った選択肢を取れる自分。
緑軸では、周りを仲間に囲まれながら、いざというときには周囲の反対を押してでも、自分の選択を信じて行動している自分。
赤軸では、日々、学びを積み重ねながらも、学んだことを存分に活かして、周囲をサポートできている自分。
そんな自分を想像したときに、日々にどんな行動を取っているか。あのときの、あの選択肢はどうしていただろう。そういった形で、想像力を膨らませてみます。そういった理想のケースを思い浮かべておくことも、今後の進路にとって役に立つことだとは思います。
まとめ
シックス・ヒューマン・ニーズを使って別の生き方を考えてみるワークはリンク先でも紹介がされていますが、リンク先では6つのニーズの優先順位を入れ替える方法が紹介されています。
この記事では簡易診断のための質問に基づいて、3つの対比軸の中での相対的な位置をマッピングしたうえで、それぞれの価値観を動かしたり、すべてをバランスよく満たす理想のケースを考えたり、といった方法をご提案してみました。
と言いますのも、一つの軸、例えば青軸(確実感・不確実感)を動かすだけでも、違う自分が異なる人生を歩んでいることを容易に想像できると思います。また、どちらかの価値観を優先して、どちらかを犠牲にすると、バランスの悪い人生を想像することにもなってしまいますので、ベストケースを想定しておくことで、将来への希望も持ちやすくなると思います。
ぜひ、将来計画の選択肢を挙げる際に、活用されてみてください。